おまけ









「以上だ」
「・・・・・・・・そんなものが、この国では寝物語なのか」

U世がやや硬い顔をして言うのに、パタンと絵本が閉じたT世はうむと頷く。

「そうだ、ツナヨシが解りやすいように俺が手を加えてみた」
「通りで判り難いわけだ二度とするなツナヨシの教育に最悪だ」





お昼寝をしている3歳児の夢見をこれ以上悪くするなと言って、添い寝しようといそいそと自分用にブランケットを出現させていたT世の首根っ子を引っ掴む。
ただでさえまだ会ってはならぬ子だというのに。

・・・・・・・・・・・・・・・まあ、この子に会えるからといってこれのお目付け役だと来ている自分も自分なのだが。











自分にも嘆息した長身の男は、あんな寝物語でも良い夢でも見ているのかにっこりと笑った幼子に吊られて微笑み、やがて消えた。

















次は、未来で会おうと一つ約束をして。









<fine>



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