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『 一寸法師 』
・・・室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)の一。背丈が1寸ほどの主人公が鬼退治をし、打ち出の小槌(こづち)の力でりっぱな若者になり、公家の姫と結婚し中納言にまで出世する。
昔々ある所にお爺さんとお婆さんが仲良く住んでおりま
「誰が爺と婆だ」
「あ?つーことは俺とリボーンは夫婦ってことにな・・・・・。
殺すぞコラァァァァァァァ!!!」
「大体あるとこってどこだ。
知能の低さが際立つだけだゾ」
「仲良いいわけもあるかボケ!」
・・・・ました。
ある日お爺さんは川へ洗濯に。
お婆さんは山へ柴刈りへいきまし
「おいなんで爺が洗濯なんだ」
「間違えたんだろ。馬鹿が」
・・・・・・・・(負けねえ)
お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
お婆さんは驚きましたが、
「随分でけえ桃だな。気色悪ぃ。
川流れてたんなら腐ってんだろ」
そう言ってお婆さんは洗濯を続けました。
<おしまい>
【 お爺さんとお婆さんが桃を拾ってくれません 】
・・・・・っておいいいいい!!!!
いい加減にしろよお前等あああ!
話進まないだろ!
「いい加減にしろはこっちの台詞だ。大体こんな離婚秒読み爺婆夫婦がいるか」
「んで俺様がこんなくだんねえことに参加しなきゃいけねーんだ」
もういい!勝手に進める!
えーと、
お婆さんは桃は見逃しましたが、子供が欲しくなったので、近くの神様に子供が欲しいとお願いしました。
「するかコラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
んな気色悪いこと言うかああああああああああ!!いっぺん死ぬかてめえ!?
つーか桃見逃したから餓鬼が欲しくなる婆が何処にいる!?喰う気か!?鬼婆かコラ!?」
あーもう、それでもいいね(適当)。
「しねえええええええええええええええええええええええ!!!!!」
神様は快く新人深そうな老夫婦に小さな子供を授けることを約束しました。
「どんな神だコノヤローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?
つーか字がちげえんだよ馬鹿!!何の新人だ!」
あ、ほんとだ。やべっ。
「やってられるかあ!!!」
お婆さんが家へ帰ると家では先に帰っていたお爺さんが炉辺で寝ていました。
実際は帰ってきたのではなく元々柴刈りでかけていないだけでした。
あーもう最悪ですコイツ。
そうとはしらないお婆さんは随分早い帰りだと訝しげにお爺さんに近づきます。
「おい、いい加減婆っていうのやめろコラ」
へーへー
「(怒)・・・・・。てめえ後でぜってー潰す。
てめえリボーン、何時帰ったんだコラ?」
「・・・・・・・・・」
「おい起きろリボ、」
チュドーン
あ、爆発が起こりました。
「・・・・うるせえな、誰だ俺を起こそうとした馬鹿な野郎は」
「・・・・・・・」
「ん?コロネロか?てめえ何時帰って来たんだ。早く茶(エクスプレッソ)淹れ」
「ろじゃねーーーー!!!てめえ寝る時、爆弾セットすんのやめろ!!」
「るせえてめえが学習しろ」
「ざけんなコラァァァァァ!」
トントン
「つーかお前その頭・・・ プッ」
「てめ!今笑っただろコラ!?」
「誰がてめえのドリフみたいなアフロに笑・・・ ブフッ」
「笑ってんじゃねーかあああああ!!!!!」
トントントン 『スイマセーン』
「・・・・ っふう。お前、俺を笑い死にさせてえのか?(真顔)」
「永眠させてやるぜコラアアアアア!!!」
「待て、さっきからなんか音が」
「あ゛ぁ゛!?」
トントントン
『スイマセーン。
・・・あれー? いないのかなー?』
「・・・・・・・・んとだな。何か小せえけど」
「開けるなよ、どうせ勧誘かなんかだ。めんどくせえ」
・・・・・・親切なお爺さんはドアを開けてやりました。
「てめ・・・っ」
「さっさと開けろよ爺さん」
お婆・・・ コロネロは鼻で笑います。
「・・・次、爺っていったらどんな手を使っても撃つからな」
カラリ
「何の用だっ
・・・・ ? 誰もいねえじゃねえか」
「あのー こんにちはー」
「?」
声のする下を見たおじ・・・ リボーンは絶句しました。
止まりました。
「? おいリボーン」
「あ、こんにちは」
「!!?」
訝しげに近づいてきたコロネロも、
肩越しに其れを見た途端下を向いたきり動かなくなりました
「あの〜・・・?」
ガン見したまま石になった二人に声の主の少年は困ったように首を傾げました。
懐から紙を取り出し、確かめます。
「・・・・住所はあってるんだけどな」
少年は身丈が三寸しかないのに頑張ってもう一度声をあげます。
見えてない可能性も考えて頑張ってピョコピョコと飛び跳ねます。
あ、こけました。
・・・・可愛いですね〜
「「ブッ」」
あ、そうこうしている内にリボーンとコロネロが後ろを向いて顔面を押さえています。
悶えているようです。
何かを堪えるように床を殴っています。
ボロい家に加えて怪力の二人が殴ったので床はボロボロになっていきます。
それはどうでもいいですけどこんな可愛らしい少年を捨て置いて何を遊んでいるんでしょうか。
?
・・・・・なんか、血が流れてます。
うわ、鼻血みたいです。
少年のあまりの可愛さに噴出してしまったみたいです。
気持ち悪いですね〜
「あ、あの大丈夫ですか!?」
ちまちまと走りながら少年がデカ物二人に近づきます。
この少年、見目だけではなく、中身も大層宜しいようです。
「お前、名前はなんていうんだ?」
「ふぇ?わわっ!」
突然すくい上げられて、少年は慌てて大きな手にしがみ付きます。
リボーンはその様子にふっと眼を和ませます。
元々口と性格意外はとても良い男なので、この様子は大変絵になっています。
でも鼻血の痕は何処へ行ったのでしょうか。
綺麗さっぱり消えています。
「大丈夫か?
悪かったな、急に持ち上げて」
「い、いえ。平気です。
あ、初めまして俺ツナっていいます」
「ツナか。
俺はリボーンだ。
此処にはどうして来たんだ?
何か用事か?」
「えっと、神様に言われて参りました」
「神?」
「はい!」
「・・・・・・あのボケの言ってたことはホントだったのかコラ」
元気に答えたツナに、鼻血を処理し終えたコロネロが言います。
てかボケって誰ですか。自分のことですか。
「ぼけ?
その方のことは存じ上げませんが、
えっと、今日から俺を貴方方の子供として育てていただきたいのですが・・・」
上目遣いで心細そうにお願いされた二人が、それを断わる訳がありませんでした。
こうしてこの日から、
老夫婦じゃなくて、腐れ縁で渋々暮らしていた二人の家にはツナという小さな子供が暮らすことに決まりました。
「「都へ行くだあ!?」」
ツナを取り合ったり、近所のものに自慢しながら暮らしていたある日。
突然言われたことに二人は当然とばかりに反対しました。
「駄目に決まってるだろう!」
「都にはなあ、リボーンみたいな変態が沢山いてお前なんかあっというまに身包み剥がされて、ガッ!」
懇々と説教しようとしたコロネロの顔面を綺麗に弧を描いた足が襲います。
「黙れムッツリカマトトが。
コロネロみてえな溜まりに溜まった野郎もゴロゴロしてるんだ、そんなとこにお前が行ってみろ、ちッ」
ギリギリで顎に迫っていた拳を避けてリボーンが舌打ちします。
殴り合いを始めた両親(仮)は愛息子が再び口を開く前に揃って言いました。
「「とにかく駄目ったら駄目だ!」」
「・・・駄目?」
(ぐっ・・・・・)
子犬のような潤んだ瞳に見つめられ、リボーンとコロネロは詰まります。
そして次の日。
「気をつけて行くんだゾ」
「嫌なら直ぐに帰ってこいコラ」
「うん!行ってきます」
結局折れた二人は元気に旅立つツナを見送ります。
因みに都へは飛行機のファーストクラスを用意しました。
しかも貸切です。
ツナに眼を付けた変態避けらしいです。
ちょっと愛が痛いですね。
「・・・じゃ行くぞ」
「おう」
・・・・当然とばかりに後をつける2人。
もう親馬鹿通り越してストーカーでした。
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