仮眠要らず

毎年毎年失敗してきたが、今年は抜かりなく二人きりで…!















「なーんてのは夢のまた夢だよねー」

予定は未定ってホントだよね誰だよこれが夕方には終わるとか言ったのもうこれ増えてんじゃないのいい加減にして欲しいんだけど?などといいながら漢らしく書類の束の山をガシリと掴み引き寄せながらツナがうふふと笑う。
眼が虚ろだ。
同じような形相で高速で書簡を振り分けながらリボーンは時計を見やる。
(あーもう畜生…)

今年も眼の下に隈を作っただけで誕生日は過ぎていった。

































【 仮眠要らず 】


































二人きりを望んでいたとはいえこんな修羅場でなんて誰も言ってない。

ちらとツナの方を見ても手だけが正確に動いているだけで、半分寝ている。
流麗と賞賛された文字が昔のミミズがのたくったものよりも悲惨なことになっている。
懐かしいと思ってしまう自分も結構きているのだろうか。

かくりとツナの頭が下がったのを潮時に立ち上がる。
「ツナ、限界だ。仮眠取れ」
「んー、この案件だけ仕上げたら貰うから。リボーン先行ってて〜」
ヘロヘロと話すのに嘆息し、書類が落ちるのも構わず傍に寄り、スリッパに変えたレオンを振りかぶる。
「ったぁ!?何すんだよリボーン!!
あああしかも折角振り分けたの落としてるし!!」
「そんなミジンコみてーな頭の状態で仕事任せられるか。
振り分けも俺がやり直しておく。いーから行け」
小気味良い音により眼が覚めたらしいツナに隣室を指差す。
「確かに疲れてはいるけど、ヘマはしないって」
それはわかっている。
ツナはどんな状態でも最高の仕事をする。
だからこそ精神的な消耗が激しい。
「この言い争ってる時間も惜しくねーのか?」
「…分かったよ」
俺は動かねーと言外に告げるリボーンに、ツナは降参するように嘆息した。
よろけながらだが大人しく隣室に向かい始める。
「あ、そうだ」
が、何か思い出したのか戻って来る。
「リボーン、ちょっと」
「あ?」

何か忘れたことでもあったのかと振り返ったリボーンの額に温かなものが軽く触れ、直ぐに離れた。

「っな!?」
「誕生日おめでと、それとこれからも宜しくね」

にっこりと笑って、さぁ力一杯寝るぞーとさっさと行ってしまった元生徒に、
不意を突かれたリボーンは額を押さえながらふるふると震えながら怒鳴った。



「な、何なんだその元旦挨拶みてーのは・・・・・・ッ!?」




ちくしょうちくしょうちくしょう!!

何時からアイツはあんなタラシになったんだ!?




それにやっと言えた皮肉の何てお粗末なことか!
皮肉にもなっていない、こんなものはただの負け惜しみに似たようなもの。

あんな高等技術、教えてなんかいないのに。
否、計算尽くで動く自分にはとても教えられないの間違いか。
一体どこで覚えてきたんのやら。
「・・・・・・・まさか他の奴に教えられたとかじゃねーだろうな」
ついでに同じことを誰かにやっていたとしても腹が立つ。


まだ熱を持つ額から手を離し、拗ねたように呟いた。





















青年の口から零れた言葉は、もう深い眠りについているんだろう人には届かない。

でもわかっていても言わずにはいられない。





だって悔しいじゃないか。
あいつの前では何時だって格好いい自分でいたいのに。






「明日になったら見てろよ駄目ツナが・・・」








お前がくれたものよりも、とびっきりのもので驚かせてやる。























驚いた後に真っ赤になるツナ顔を想像して満足したのか、
青年はやっと眼の前の仕事にとりかかった。











ドン・ボンゴレから頂いたプレゼントにより、仮眠はもういらないようだ。



<...fine?>




































ツナは不意打ちが無意識で得意だと良いvv




リボーンからすることはあってもツナたんからするのは皆無です。
誰に対してもね。
っていうかツナたんからしたのは初だよ、このサイトでは。

良かったねリボ先生(笑)


あ、抜かりなく二人きりでとか思ってんのはリボ様だけでツナたんは全く知りませんので(笑)



ってことでリボーン先生おめでとう御座いました!


2008.10.13


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