おまけな後日談

コロネロが天帝の織姫に夢中ということは実はあまり知られていなかったが、難攻不落だと言われた十代目織姫が満更でもないという間違った噂により瞬く間にそれは広まった。

織姫の姿は嘗ての『彦星』達と天帝とその妃しか知るものはいない。

その為噂には伝わっていく度に尾鰭背鰭が付いていき、とんでもない内容になった時にはコロネロを良く知る者達の耳にも届くことになっていた。







「こ、コロネロ先輩が、・・・夢中?」
ある者は蒼褪め、

「餓鬼だ餓鬼だと思っていたが、コロネロが一人の女に現を抜かすようになるとはな」
ある者はシミジミと遠い眼をし、

「フン、あいつがあんだけ夢中になる美姫『織姫』、か」
ある者は織姫に興味を持ち、

「無料だし、見に行くのも面白いかもね」
またあるものは暇つぶしに支度を始めた。








腐れ縁達は、揃って面白そうに口端を上げた。











丁度退屈していたところだ。
相手がどんな少女なのか、見物してみるのもいいかもしれない。




























次の年。

異例として『彦星』が増えることになるとは、まだ誰も知らない。




そして、



























「コロネロに大切にされる子ってきっと幸せなんだろな〜・・・って、
・・・・・・?」

帰路についていたツナが足を止め、胸がおかしなことに首を傾げたのも。





















 また別のお話。


















あきゅろす。
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