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第二の人生
3
「楽にしておけ。最早貴様等の出る幕では無い」
そう言い自らも城へと踵を返していく外交官に、隊列の混乱がさざ波のように広がる。
部下を放棄した外交官の足取りは緊張感をまるで感じさせない軽やかな物。
立ちはだかる樹木を意に介さずの直進は、霧散する特殊体質の為円滑に。
外交官の脳裏を占めるは先程の主。
「あの黒翼をこの目で見たのは、何時ぶりでしたかね。いや、可笑しい」
咎めを受ける確定事項も、どこ吹く、風。
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