7.


「…………」


最悪だ。朝っぱらからあんな夢を見てしまうなんて。
しかも奏多をあいつにとられるなんて。


安心したくて、隣に寝ているはずの奏多を探したが、布団はもの抜け殻だった。



「…、そうか、奏多は朝練だ…」


なんだかんだ言ってあいつも中学三年だから、最後の試合がどうとか言ってたな…。


先輩としても、部活に遅れるなんて事はしないだろうし。

あぁ見えて結構律儀なんだよな、あいつ…。



夢の中とはいえ、またしてもあいつに負けてしまった俺は、その日一日気分最低で過ごすことになる。





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