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特に意味のないろちまさ


物陰に潜み周りを伺う。
そこには殺気だった奴等が俺らを諦めることなく探しているようで思わず息を飲んだ。
するとぽんっといきなり頭を撫でで叩かれる。
何事かと千景さんを振り返り見れば何処から来るのか自信たっぷりの笑みが飛び込んできた。

「大丈夫だ、俺がついてる」

周りは敵。味方は千景さんだけ。そんな絶体絶命の中、それすら感じさせず笑う千景さんに俺も知らず肩の力を抜いて笑ってやった。

「何が『俺がついてる』だよ、あんたのゴタゴタに巻き込みやがって」

でも、もう不思議と恐怖はない。
根拠もないけど千景さんと一緒ならどんな逆行も乗り越えられる、そんな気がした。




あきゅろす。
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