ボディーガードシャラ葉×アイドルリンダ
それは毎回恒例の光景。
「シャラ葉さん!見ましたか!今の演技!」
ドラマ撮影で監督に誉められれば休憩時間に誉めてーとボディーガードの元へ駆け寄り、
「シャラ葉さん!見よ、この結果!」
バラエティー番組のクイズで高得点を収めれば撮影終了後に自慢げに、
「シャラ葉さんにこの歌捧げますよ!」
歌の撮影ではカメラ目線と言うよりシャラ葉目線で歌っては怒られる。
そんなアイドル、リンダに対しそのボディーガード、シャラ葉はというと。
「あーはいはい」
などと素っ気ない態度。
しかもスケジュール確認をしていたり、調べものをしていたり、いつも何かの片手間にリンダの相手をするシャラ葉。
「ちゃんと俺の話聞いてるんですか!」
そんなシャラ葉の素っ気ない態度に、ついに怒りが爆発したリンダ。
プンスプンス!と頬を膨らませ唇を尖らせ、如何にも怒っていますと全身で表現するリンダにシャラ葉はスケジュールの確認を、と見ていたタブレットから視線を外すと一つ大きなため息をついた。
「聞かなくてもちゃんと見ていたんですから分かりますよそのくらい」
何を言っているのだ、と呆れたように肩をすくめ慰めるようにリンダの頭をぽんと撫でるシャラ葉にリンダは怒っていたことを忘れ、ぽかんと見つめる。
そしてその言葉の意味を理解すると花が咲いたかのように嬉しそうに笑みを浮かべた。
「つまりいつも俺を見ているんですね!俺超好かれてる!」
「仕事ですよ」
「照れなくていいんですよ?」
「あーはいはい」
ここまでが、ボディーガードシャラ葉とアイドルリンダの日常。
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