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ジュリリン番外


過去。これは記憶の物語。
いつかあった一時の物語。

      ♂♀


それは何度目かの逢瀬の一幕。
リンダの持ち込んだ菓子を食べながらジュリアは思い出したと言うように前置きも、雰囲気もなく唐突にそれを言いった。

「なぇ、リンダ。セックスしよ!」
「?!」

同じように持ち込んだジュースを飲んでいたリンダだったが、突然のジュリアの誘いに口に含んでいたジュースを吹き出してしまう。
なんで、いきなり、いやまてまずジュリアはその言葉の意味を理解しているのか。
混乱しながらもなんとかイエスノー以外の思考にたどり着き、恐る恐るとジュリアに尋ねた。

「……ジュリア、その意味わかってるのか?」

寧ろ分からずにいてほしい。
まだ生まれたばかりのジュリアが、純真無垢であるはずの俺の弟が、 もう俗世に染まりつつあるなどと。リンダは考えたくもなかった。
しかしそんな、彼の願いを嘲笑うかのようにジュリアは元気よく頷く。

「好きな人とすることだろ?」

セーフ、とリンダの頭の何処かでジャッジが下る。
だが、《神》はそんな優しくはない。
無邪気すら思える笑顔でジュリアはリンダに抱きつくと「だからさ、」と押し倒しその耳元でささやいた。

「俺の下で■■■を■■られて■■■されて可愛く啼いてよ」



無邪気で可愛いはずの笑顔は何処か雄めいていた。とリンダは後に語る。







あきゅろす。
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