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はじめてのちゅー(静正)



寝ている。
正臣が洗い物や洗濯などを済ませてリビングへ戻ると静雄が無防備に寝っころがっている姿を見つけた。
物珍しげに近づき、その寝顔をまじまじと見つめる。
別に静雄の寝顔が珍しいというわけではないのだが、池袋の自動喧嘩人魚と恐れられている人間のこんな無防備な姿など、大抵の人が見られるわけがない。恋人である自分だけの特権だと心擽る嬉しさがあり、ついつい見つめてしまうのだ。
綺麗に整った顔も、
子供の様に無防備な表情も、
クッションを抱きしめている体勢も、
全て全て自分だけが知っている特権。
時折「プリン」と寝言を言っていることも、
寝起きで頭が働いていないらしくボーっとしている姿も、
自分だけの特権。
静雄の横に寝そべり、同じ視線で見つめる正臣は嬉しそうにその横顔を見つめながら思う。
自分だけが知る静雄の姿。
愉悦に浸り、優越に浸る。

そうしながら何分も経った後、ふと、正臣の視線は一点に集中した。
静雄の顔の、更に一点。
自分の名前を愛おしそうに呼ぶ、薄く温かな弾力のある唇。
よく自分の言葉を塞ぐ唇。
優しく触れて力強いキスをするー…
そこまで考えて正臣は顔を赤くして静雄に背を向けて丸くなった。
いつも静雄にキスされることを思い出しているのだろう。
突然に、唐突に、不意に交わされる口づけを。
顔を真っ赤にしながら静雄を起こさない様に転げまわっていたが正臣はふと転げまわることを止めるとそっと振り返った。
目に映るのは未だ眠り続ける無防備で安らかな寝顔。
思い出すのはいつもキスは静雄からだということ。
自分からしたら静雄はどんな反応をするだろうか。
驚くだろうか。喜ぶだろうか。更に深いキスをしてくるだろうか。
様々なシチュエーションが浮かぶ。
しかし思い出すだけで顔から火が出そうなくらい恥ずかしい自分がそんなことできるだろうか。
正臣は静雄の顔を見つめながらしばらく迷った後、顔を近づける。
絡む視線が熱い吐息が自分の名前を呼ぶ声がない、寝ている今の静雄なら多少は恥ずかしさが減り、出来るのではないか。
反応が見られないのは残念だがまたいつか、静雄とのキスに慣れたらしてみよう。
そう、今はそのための練習。
何か悪戯をしている気分になりながら正臣は静雄の寝息が感じられるほどまで顔を近づけ、そして



【はじめてのちゅー】





至近距離で見つめ合う二人。
何が起きたか分からず固まる正臣と、寝起きで意識がはっきりしていないのかぼーっとした目で見ている静雄。
一瞬早く正臣が静雄が起きた事、今しようとしていた行動に気付いて身を引く。
しかしそれを追う様に静雄の腕が伸びてきたかと思うと正臣の肩を掴んだ。そのまま引き寄せられ、正臣は今自分がしようとしていた行動からキスされると連想し、身構えながら目を閉じた。


そして、静雄に抱きしめられたまま正臣もまた静雄と同じように眠りに就いていた。









‐‐‐‐‐
ついったで静雄の日かって呟いたらなんか二名ほど待機された…全裸で。服を着ろ。
はつちゅうーな静正書こうと思ったけどよくわからなくなっちゃった。つまりバカップルってことなの、しずまさは






あきゅろす。
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