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タイトルなんておもいつかねーよ。タイトル募集←



池袋の大通りから少し外れた住宅街。大通りの喧騒が嘘かの様に静まり返っている。歩いて数十分の距離しか離れていないとは思えないほどの変わりようにふと思う。
あいつはこの変化にどう感じるだろうか。
一枚のメモを握りしめ、時折そこに書かれた文字を確かめながら正臣は想像し、くすりと笑った。
春も近付く3月下旬。
まだ冷たい風を頬に受けながら正臣は心を弾ませ踊らせている。
もうすぐだ。
先日のチャットのやりとりを思い出し、正臣は逸る気持ちを抑えられない。
抑え切れず、思わず頼み込んで教えて貰った一軒の住所。そこは4月から彼の友人が住むアパートの場所が記されている。
書かれた住所を頼りに、一軒の古びたアパートに行き着いた。とても都会にあるとは思えない古い佇まいに思わず防犯は大丈夫なのかと顔をしかめた。
なんにせよ、もうすぐここに友人が越して来る。
一緒の高校に通うことを、また同じ時間が共に過ごせることを考え…正臣は今はまだ無人のアパートの一室を見つめ小さく笑った。

「早く会いてぇな」








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池袋聖地巡りで帝人の家を教えて貰った時に初めて来た人とか道案内なしにたどり着くなんて不可能なんじゃね?と思ったら予め正臣が聞いて調べて道案内してればいいなと、帝人が来る前に確かめに一人で訪れてたらいいなとか考えた結果がこれである。










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