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冬へ向かう夜のとある日常(谷田正)



日も暮れて数時間。
秋の夜空は昼間の温かさを奪って一気に冷え込む。
そんな住宅街のある一角で小さく控えめなくしゃみが響いた。

「くしゅっ」
「なんだ谷田部風邪か?」
「や…そうじゃねぇとは思うんすけど…ちょっと寒いっすね」
「そんな薄着じゃ風邪ひくだろ、ほら」

道を歩く少年二人。
他愛のない話をしながら帰路についていた二人の片方が最近急に冷えこんだ夜に反応したのだ。
服装は長袖ではあるものの、薄着である。昼間の温かさならばちょうどいいだろうが夜の冷え込みにはいささか暖が足りないのかもしれない。
谷田部のくしゃみを聞いた正臣は心配そうに顔を覗き込み首を傾げた。
心配そうな視線、くしゃみだけでここまで心配されるのは些か気恥ずかしく谷田部は肩を竦めながら大丈夫と答える。するとそれと同時に差し出された上着にきょとん顔を浮かべた。
その上着は先ほどまで正臣が羽織っていたもので、今は彼の手に握られ差し出されている。
寒さに根を上げた谷田部を労わっての行動なのだろう。
上着がないのは流石に寒いだろうに正臣は笑みを浮かべたまま谷田部の反応を待ち、受け取らない様子にどうしたと表情が言っていた。

「それじゃショーグンが寒いっしょ。俺は大丈夫っすよ。どうせもうすぐ家だしショーグンが風邪ひいちゃ俺が居たたまれないっすよ。」
「んーそうか?」
「そうっす」

丁度夜風が吹く。冷気を纏ったそれは身が凍えそうだ。
だからといって上着を借りるわけにはいかない。正臣の好意を無下にするようだがこれで逆に相手が風邪を引いてしまっては意味がない。
代わりに、と言う様に谷田部は上着をはおり直している正臣の手を取った。

「手、繋いで繋げばあったけーし」
「…しゃーねな。」

ぎゅっと手を握り悪戯っぽく笑う谷田部に答えるように正臣も少し恥ずかしそうにしながらも確かに強く握り返す。
繋いだ手から伝わる仄かな温かさ。冬へ向かう夜空に対抗するには小さいけれど、しかし心から温まり嬉しくなる防寒対策。




【冬へ向かう夜のとある日常】






「よーし、谷田部が肉まん奢ってくれるってことでコンビニへゴーだ!」
「は、ちょ、ショーグン!?」

繋いだ手に引かれ、二人は秋の夜に紛れていった。









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神流ちゃぁぁぁああああん!!!!誕生日おめっとー!
谷田正だじぇぇえ…最近寒いからこいつらでちょっといちゃいちゃさせてみたんだぜ!
一応中学設定で、集会とかの帰り道、恋人じゃないと友達だよ!
早く原作で黄巾族の大活躍とかアニメで動く黄巾族初期メンバーをな、もっとみたいわけだわ。
アニメ二期早く来いいいいいいいい!!!!!!
おっと話が逸れた。神流ちゃんへ捧げる誕生日小説。気に入らなかったら遠慮なく言ってね!書き直すから!




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