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肌を伝わる温もり(静正)

※同棲設定。


夏のある晩。珍しく比較的に過ごし易く、冷房機器も使わなくても良いかという涼しさの中、もそりと影が闇の中で動く。
影は薄い布団に丸かりまるで寒さから逃れる様に寝息を立てていた。この涼しさは彼にとっで誤算だったのだろう。寝苦しく無いように冷房を効かせ、タイマーも設定せず、冷え切った空気が部屋を支配する。
日付も変わり何時間もすればいよいよ影は身を起こした。意識はまだ夢の中なのかぼうっとした様子で虚空を見上げ、くちゅんと小さな嚔を零す。寒さを凌ぐ様に布団を肩から被ると立ち上がった。リビングに移動して寒さを逃れようか。この涼しさならばそちらのほうが寝やすいだろうかと睡魔で朦朧とする意識で考えを巡らせる。冷房を切ってしまえば早い話なのだが、そんなことは勝手に出来ない。
己の横で眠る恋人に視線を這わせ、無意識に愛おしむ眼差しを向けた。
自分は寒くても相手まで同じとは限らない。だから、勝手な真似は出来ないのだ。
いよいよ身体が冷え、風邪を引く前に部屋を移ろうとドアノブに手を掛けたその時、彼の背後から自分と同じ様な嚔が聞こえ、動きを止めた。
振り向き相手を見つめ、小さく笑う。彼まで風邪を引いてしまったらいけない。手探りで冷房のリモコンを探り当てると温度を少しだけ下げ、布団を肩から被ったまま隣のベッドへと腰を掛けるとこの家の主でもある恋人の金色の髪に触れる。そっと頬に触れ、想像以上の冷たさに目を見開いた。身体が冷えてしまっている。そう思うと彼は己の布団も被せてやりながら温める様に身体を寄せ合う。自分も身体を冷やしていたので丁度いい。冷え切る身体を寄せ合い、温もりを確認し、幸せそうに微笑むと目を閉じた。

「お休みなさい。静雄さん。」


【肌を伝わるもり】


暫くすると動く影が合った。それは先程までの小柄なものではなく、スラリとした長身。彼は隣に眠る恋人に気付き疑問を浮かべたが差ほど気にせずその温もりを抱きしめ呟いた。

「     。」





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寒さで寄り添う二人が書きたかったw
アンケも何も取ってませんが4万打お礼小説としてフリー配信!
参考にしたといえばいつか取った俺得アンケですかね。静正、甘が断トツだったので…。
最近更新が鈍いですがこれからもよろしくお願いします!





あきゅろす。
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