黄色に咲く将軍(帝←正)
※アニメ21話ネタバレ?あり。
ドタッと派手な音を立てて倒れる男。俺より明らかに年上で、黄色のシャツを着たその男は俺が殴り倒した。一年前に居た場所に、逃げ出した場所に俺はまた踏み入れている。
切り裂き魔、あの事件が無ければ、何度思っただろうか。俺を引き戻しやがって、何度考えただろうか。
しかし結局選んだのは自分で、戻ったのは自分の意志で、周りを理由に使っているだけだ。
切り裂き魔を追うのだって、此処に戻らなくても出来たかもしれない。いや、しかし結局は戻っていただろう。俺が居ても居なくてもこんなことがあったなら、結局は俺は此処に戻らざるおえない。まるで此処が本当の俺の居場所のように。逃げられない過去だとも言うように。
「いいか、何があっても小競り合いは禁止だからな。」
殴り飛ばした男と、俺を慕い着いてきた仲間、見慣れぬ新しい仲間に視線を送り俺は歩き始めた。
帝人、杏里…どうしてこっち側じゃないお前達まで来ているんだ。帝人、どうしてお前はこっち側に踏み入れようとしているんだ。
お前達は俺を知ったらどうする?
「ハハッ…こんな姿、見せられるわけねーよな。」
握り絞めた拳、人を殴ってきた拳。暴力を振るう俺。それだけの繋がりを大切にしてきた3年間。
「…傷は浅い方がいいのかもしれないな。」
いや、とっくにそんな時期過ぎ去っている。
俺はあいつらのことを、あいつのことを…。
【黄色に咲く将軍】
全てが終わった時、きっと俺は前のようには戻れない。
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突発文。とりあえず正臣の心境を書いてみた。
やっぱりアニメ見た後だと悶々としているもんだね。シリアスな気分でそれしか書けない気分になる。
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