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ナクシテカラキヅク(臨(正))

今日、子猫が死んだ。
朝起きるとフローリングの床に冷たく横たわっていた。
彼が可愛がっていた子猫が今日死んだ。
病気らしい。
世話をする人がおらず、僅かな異変にも気付かれず、子猫は死んだ。

『臨也さん、飼ってもいいですか?』

雨の日、彼が拾ってきた小さな命。
良いと言えば嬉しそうに彼は笑った。そして、一生懸命世話をした。
だけどその彼はもう居ない。
だから子猫は死んだ。

「あら、その子猫死んだの?」
「そう。だから片付けておいて。邪魔だから。」
「酷い人ね。相変わらず…でも、悲しいのかしら、貴方でも。」
「どういう意味?」
「泣いているわよ。」

気付いたら泣いていた。理由は分からない。どうせ目にゴミでも入ったんだろう。
しかし、涙は止まらない。
彼の笑顔が離れない。
胸が締め付けるように痛い。

「波江、なんで泣いていると思う?」
「知らないわよ。…あの子が居ないからじゃないの?結構執着していたようだし。」
「…。」

あぁ、そうか。
在るものが失くなる。
これが『淋しい』のか。
居るものが亡くなる。
これが『悲しい』のか。

まだ、俺の知らないことがある。

【ナクシテカラキヅク】

俺も大概馬鹿なのかもしれない。


‐‐‐‐‐‐‐
とりあえず臨也を泣かせたかったけれど死ネタ以外で臨也が泣く場面なんか思い付かない!だから今回近いものを書いて泣かしてみたけど意味の分からぬ文章にw
正臣がどうして居なくなったのかはご想像にお任せします。




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