[携帯モード] [URL送信]
背後に御注意♪(静正)

今日の池袋は何処か違った。街はざわめきを見せ、落ち着きがないのだ。
何故、街はざわめいているのだろうか。ざわめきの中心、西口公園に答えはあった。

「はい、静雄さん。あーん。」
「ん。」

手製の弁当を脇に置き正臣はタコさんウインナーを箸で掴んで静雄の口元へ持っていく。抵抗なく静雄は口を開いてウインナーを口に含んだ。「美味しいですか?」と聞いてくる正臣に静雄は微笑み「美味い」と答え、正臣は嬉しさに抱き着く。
ちなみに二人の体勢は向かい合わせに、静雄の足の間に正臣が座っているという状況だ。
何処のバカップルだ、というほどのイチャつき加減に通行人は思わず足を止めて見てしまう。そんな通行人を何を勘違いしているのか正臣は膨れっ面を作り睨んだ。静雄の首に腕を絡め、自分たちの仲を示すようにそっと口付ける。

「紀田」
「静雄さんは俺のです。」
「…あぁ、そうだな。」

正臣の行動の答えを聞けば可愛いと感じた静雄はぎゅうっと腕の中に閉じ込めるように抱きしめた。
そしてキスはエスカレートしていき、静雄は正臣を逃がさないというように頭を押さえ、舌を侵入させる。舌の侵入に正臣の体はビクリと跳ね、しかし己からもというように口付けを深めて静雄の舌を絡めた。


♂♀



「そして我慢出来なくなったシズちゃんは正臣くんをその場に押し倒してね、公然の前であんなことやこんなこと…。あーでもシズちゃんは正臣くんのそういう姿誰にも見せたく」
「…狩沢さ、ん。」
「え、何何。どうしたの正臣くん。そんな顔を青ざめて?ここは普通赤らめるところじゃないの?」
「後ろ…」
「…楽しそうな話してんじゃねぇか。」
「あー…私、もしかして死亡フラグ立っちゃった?」

喜々として妄想を話す狩沢さんの後ろにはブチ切れたらしい静雄さんが立っていました。
…あながち間違えじゃないところはさすが狩沢さんというのだろうか。



‐‐‐‐‐‐‐
まさかの狩沢妄想オチ☆
書きながら笑ってました。静ちゃんと正臣のイチャラブっぷりに。
ちなみにちゃんと静ちゃんと正臣は付き合ってます。
ではフリリク12こ目は瑞樹様リクエスト、『バカップル』です!
結局妄想オチになってしまいましたが如何でしょうか?瑞樹様のみお持ち帰り、書き直し、苦情受け付けてます。企画参加ありがとうございます!



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!