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唯一の否定(臨正)


手に入れた玩具はとてもとても周りと差程変わりなくつまらないものだった。

紀田正臣。それが俺の新しい玩具の名前。

「臨也さん、好きです。」

沙樹を使って接触させたカラーギャングの若きボス。中学生でカラーギャングを作り、纏めているどんな面白い奴だろうかと思っていたが、所詮他の奴らと変わらなかった。俺の言葉を直ぐに信じて俺を信仰して朽ちていく。
他の馬鹿と変わらなかった。変わっていると言うならば信仰というより女と同じような感情をぶつけてくることだろうか。
鬱陶しく甘えているのか体を密着させて愛の言葉を紡ぎ出す。嫌がる素振りを見せないと口付けてくる。否定する気もないのでとりあえずセフレとして扱う。顔は可愛いし、男なら後腐れもない。

「臨也さん、こっち向いて下さい。」

他事を考えているのが分かったのか、それともただ点っているTVに気を取られているとでも思ったのか、膨れっ面で俺を呼ぶ声。それを無視すれば近付く顔に頬に感じる柔らかい唇の感触。それから重心を移動させて俺の膝に跨がり向かい合わせに座る。

「何でもしますから俺だけを見て下さい。」

何処まで我が儘なんだろう。何処まで俺を信仰しているだろう。

「何でも、ねえ。なら死ねって言ったら死ぬんだ?」
「はい」

ああ、コレも他の玩具と同じだ。俺を信仰し勝手な愛を注ぎそして意思もなく朽ちていく。

「何て言いません。それだけは拒否します。死んだら臨也さんともう一緒に居られないじゃないですか。」

悪戯に笑うその笑顔に少しだけ不意を突かれた。他の玩具とは少しだけ違うようだ。少しだけ、俺は興味を引かれた。

「なら、飽きるまで傍に置いてあげるよ。」

はい、と嬉しそうに笑い、口付けてくるその舌を絡めとり、口内を犯していく。
今度の玩具は何処まで楽しませてくれるだろうか。



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臨也はらしくなってるけど正臣は誰だ状態(笑)
フリリク2つ目は匿名様の『正臣が臨也にベタ惚れ。』です。珍しいシチュでした、楽しく書いてましたが…正臣のツンは大事だと悟りました。時期はまだ黄巾賊にいるころかな?
とりあえずフリリク参加ありがとうございます!





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