気泡と振り子(臨正)
好き、嫌い、好き、嫌い。
まるで花占いのように変わる想い、一定ではなく、
愛している、憎んでいる、愛している、憎んでいる。
両極端な想いは浮かんでは消えていく。
好き、嫌い、愛している、憎んでいる。
それはあの人のようだとこの想いを向ける相手を浮かべて自嘲した。
(似た者同士、ってことかよ?)
認めたくない、だって俺はあの人のようにコロコロ信念を変えているわけじゃない。ただただ好きで嫌いで愛していて憎んでいるだけ。
俺だけに向ける笑顔と優しさが好きで愛していて、俺を追い詰めて逃げられないようにした所が嫌いで憎んでいて、ただそれだけ。
だから言ってやろう。
「臨也さん、好きで、嫌いで、愛していて、憎んでます。」
そしてこの人は笑うんだ。
「つまり俺は君に深く想われているわけか。」
そうです、愛情も憎悪も両方合わせて想っています。
そっと近付いて、座る相手の膝の上に向かい合う形で座り込んでそっと手を首へと覆うように這わせた。そして顔を近付けてちゅっと口付ける。
「愛(憎)してます。」
ふとこの想いはまるで
【気泡と振り子】
だと思った。
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臨正Web企画、ちぐはぐ様に参加させてもらいました。
お題に【気泡と振り子】を選んでどうしようかと迷いました。プチプチシートで遊ぶ正臣に構ってと払っても払ってもくっついてくる臨也でも良いかなとも迷いつつ愛憎な正臣になりました。
基本、臨正の正臣はツンだもん。
企画参加ありがとうございました!
にしても沢山の素敵なサイト様に囲まれてこんな駄文…いいのかしら。
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