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終わらない恋になれ(臨正)

面白いモノを見付けた。
それは中学生で一つのカラーギャングを纏めていた少年。紀田正臣。
だけどそれは過去の話、というわけではなかった。過去はいつだってついて回る。今回だって過去は彼を解放してはくれなかった。だから彼は友人の元から逃げ出して、俺の所へ来たのだ。


「過去をやり直せるなら、貴方に会ったとこからやり直したいですね。」

もし、過去をやり直せるならどうしたい?そんなどうでもよさ気な質問を家政婦のように家事を行ってくれる少年に問いてみた。
それで、返って来たのはこれ。やり直したって何も変わらないのではないか、過去をいくら改ざんしたって結局は君は黄巾賊に縛られ自滅していく。そのまま返してやれば珈琲を運び俺の前へと置きに来た少年、目一杯俺を睨め付けてこう言った。

「結果が同じだとしても、少なくとも沙樹はあんな怪我無意味にしなかったかもしれない。」

結局は可能性の話。別に俺が仕込まなくても同じ結果だったかもしれない。人間なんて大体予想通りに動いてくれる奴らばかりだ。…まぁ、例外はいるけれど。
もう話がないというように立ち去ろうとする少年の腕を掴み引き寄せた。バランスを崩して倒れ込む少年を膝の上に乗せて

「でも、出逢わなければこう言うこともなかったんだよ?」

何を、と抵抗する前にその唇を自らのそれで塞いでやる。舌を侵入させて絡めとり、一度吸い上げてから真っ赤な顔をした彼に向けて囁いた。

「愛しているよ、正臣くん。」
「っ…俺は大っ嫌いですっ!」

悪態つくその表情すら、愛おしい。





(…嗚呼、俺も堕ちたな。)

【終わらないになれ】


(そんなことを思うなんて。)






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臨也の企画1313ラヴ!様に参加させて頂きました。
テーマが『初々しい』のはずですが…果たして初々しいのか。正臣が好きすぎて余裕ない臨也とか初々しいと思うんですけどね、上手く文に出来てない気がするよ!
とりあえず参加させて頂きありがとうございました!



あきゅろす。
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