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君に勝つ為に頑張ってます。(帝→正)

入学式、オリエンテーションなども終え、僕は目の前の用紙を見てはため息をついた。

「みーかど?どうした浮かない顔して。」
「なんでもないよ、紀田くん。」
「そ?あ、帝人。お前はいくつ伸びた?」

今まさにそのことで気落ちしているのに、と気付かない無神経な友人を密かに睨みつけた。
現在、健康診断と体力測定の真っ最中。体力は始めからないとわかっているので期待とかはしていなかったけれど。だからこそせめて身長だけは、と思うものの、それすら期待を裏切る。

「…5cm。」
「結構伸びたな。で、幾つになった?」
「165。」
「んーなら俺が170だから、…よし、まだ勝った!」

成長期、伸びたこと自体は嬉しい。けれどそれは隣でガッツポーズをとる友人も同じことで。未だに越せない身長に恨めしく思う。


だから、

家へ帰る途中スーパーへより牛乳を買う。寝る前と起きた時にコップ2杯飲んで、お昼も飲み物は牛乳。

「お前いつも牛乳だよな。」

好きなのか?と牛乳を飲む理由の本人に勘違いされても構わない。
これもそれも全ては


【君に勝つ為に頑張ってます。】


攻めがちっちゃいなんて笑っちゃうだろ?




‐‐‐‐‐‐‐
というわけで身長を気にする帝人くん。茶会会話からネタもらいました!ありがとうございます+
でも帝人くん、牛乳は骨を強くするだけであまり身長には関係ない(はず)だよ。そりゃ多少は変わるだろうけど。






あきゅろす。
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