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八方塞がり(帝臨)

※臨正←帝の帝臨



ドサリ、そんな効果音と小さな悲鳴が夜の室内に響く。

「痛いなあ。呼び出していきなり押し倒すなんてどういうこと?」

己の上に跨がる幾つも年下の後輩を見ては全く困っていない困ったような笑顔を臨也は浮かべた。
対するその後輩、帝人は少し前のりになり、膝を臨也の鳩尾へと軽く体重を掛けながら乗せる。勿論逃げられないために。

「正臣を解放して下さい。」

強く、芯の透った声で帝人は言葉を紡ぐが臨也は何を言っているか分からないというように肩を竦めた。

「解放するも何も俺は彼に何もしていないよ。何かしているというなら排除すればいい。」
「それが出来るならとっくにやってます。…そんなことをしても正臣は喜ばない。」

気付いたら、目の前の男のものとなり、そしてそのせいで精神が壊れてしまった友人を浮かべ、帝人は眉を潜める。
この男の言う通り、殺してでも引き離せば正臣はこの男から解放される。だけどそうしたら駄目だ。正臣は一生この男のことを考えて、壊れていく。
帝人にはそのことが分かっているから行動が出来ない。
そして臨也もそのことを分かっていながら帝人を挑発する。
ぐいっと胸倉を掴んで帝人は臨也を引き寄せ噛み付く様に口づけた。

「なら、私が貴方を満足させてあげます。」

正臣にこれ以上近付かせない。

間違えだと分かりながら帝人は臨也を睨み、
この展開を予想していたかのように臨也は帝人に微笑んだ。

「楽しみにしているよ。帝人くん。」


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妄想を文にする力が欲しい。おかしいな、妄想の中ではもう少し帝人が有利だったはずなのに。いつの間にか帝臨帝。
とりあえず同じことを正臣がやっても襲い受けにしか見えない正臣受けクオリティー。




あきゅろす。
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