君の温もりが恋しくて(帝正)
「もう、こんなになるまで何で外に居たのさ?」
帝人に会いたくて、でももう遅い時間で、部屋の明かりはとうに消えていて、もう寝てしまったのだろうと諦めて帰ろうと踵を返すと遠くに帝人の姿が見えて目を見開いた。
帝人も俺がこんな時間にこんなところにいるとは思っていなかったようで驚きながら駆け寄ってきた。
そして思い余って無言のまま帝人を抱きしめてしまうと冒頭の言葉だ。自分では気付かないほど身体が冷えてしまっていたらしく抱きつくとビクッと帝人の体が跳ねた。そのあと背中に腕が回され力強く抱きしめられた。
あったかい…帝人も外に居たのだから差ほど変わらないのだけど、温かい、確かにここにいる。ちゃんと…いる、ここに。
「正臣ー?どうでもいいんだけど寒いんだけど。」
ポンポンと頭を撫でられ慰められている気分だ。帝人には何も言ってないのに…俺が何を思っているのかわかっているような行動で、口ではっそっけない言い方なのに、優しさが伝わってくる。
「ん…もうちょっと。」
今離れるのが嫌だと頬を摺り寄せ強く抱きしめると帝人の溜息が聞こえた。
…うざいか?重いか?…でも怖いんだ。ごめん、こんな俺で、ごめん。
「だったら家行こう?正臣冷えちゃってるし、ここじゃ…」
「…な!」
「これ以上のこと、できないしね?」
頭を撫でていた手が滑り落ち、頬を撫でたかと思うとそのまま顎を持ち上げられた。なんだよ軽く首を傾げれば帝人の顔が近づいてきて唇に触れたぬくもりに一気に顔まで熱くなった。
おま…ここどこだと!
今まで俺の中に渦巻いていた根拠もない不安や恐怖も一気に吹き飛び恥ずかしさから帝人から離れた。
つか『ここじゃこれ以上はできない』って何するつもりなんですか帝人さん!!
「で、どうする?」
一定の距離を保った俺に帝人は満面の笑みで尋ねてくる。
どうするってそりゃ…。
答えなんて一つしかなく、差し出された手を、俺は強く握りしめた。
‐‐‐‐‐
やる気の逃亡が「寒さに弱い正臣」「帝人が抱きしめて温める。」とゆなーちゃんとの会話に戻ってきた。
帝正マジ好きすぐる!
しかし会話の中身が反映されてないとかどゆことだww
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