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侵略者は突然にT



平穏なんて突然崩れるものだ。
特に俺達、電子の(プログラムされた)存在は。




「うぉぉおおお!!!」
「―っ!」
「リンダ!」

さっきまで一緒に歌っていた津軽がいきなり俺に殴り掛かってきた。咄嗟に腕で防御したがなんつー力だ。ひりひり痛む。
温厚な津軽がどうして殴り掛かってきたのか、自分の行動を振り返るがいつもと変わらない作曲作業をしていただけだ。
津軽の行動に驚いたサイケが近付いて来ることに気がつけば俺は叫ぶ。

「来るな!津軽はいつもの津軽じゃない!危なっ!」

意識を反らすと直ぐに津軽が殴り掛かってくる。
間合いを取りつつ俺はサイケから津軽を引き離す様に動く。

「臨也さんを……あの人なら何とか出来るはずだ!手を借りるのは釈だがつべこべ言ってる暇はない。頼む!」
「…わ、分かった!」

サイケが踵を返したのを見送り、俺はパシンと平手と拳を合わせ叩き、気合いを入れる。
正直どうしてこうなったのかは分からない。でも、明らかにいつもと様子が違う津軽。
俺達は環境に流されやすい存在。侵されやすい存在。なら、原因は津軽さんの感情外の所にあるはすだ。
そういうことは正臣より静雄さんより、臨也さんの方が最適だろう。

「…さぁ…時間まで遊びましょ、『津軽さん』?」




♂♀






「臨也…臨也!」

おかしい。呼び掛ければ答えてくれるはずなのに無音の世界。白く白くどこまでも真っ白いなにもない空間。

「臨也、答えて!津軽が…リンダが…!」

何度も叫んでも答えてくれない。枯れるはずもない声が枯れそうなくらい叫んでいるのに。

「無駄ですよ。此処は俺の世界…君の声は誰にも届かない。持ち主(マスター)にもお友達にも。」
「だ、れ…」

突然現れた影。
黒い髪、赤い目、金色のマントに西洋の貴族の様な服。そして馬。
何よりその顔は

「お………れ…………」
「はじめまして、日々也と申します。…手始めに俺の駒になりませんか?」

馬から降りた『日々也』は俺の頬を撫で、そして俺の意識はそこで途切れた。











‐‐‐‐‐
静雄vs正臣がみたくなり、でもそんな状況思い付かないよなぁと思ったら津軽バクでリンダを襲うというネタ浮上のもと息抜きに書いていたらバグの原因は日々也で良くね?と出したらサイケたんが日々也の手に堕ちました。このサイトの傾向から言ってサイケたんポジをリンダにするべきだったかと思ったけど何より静雄(津軽)vs正臣(リンダ)が見たかったので強行。
続きません。
てか派生キャラは安定しなさすぎる。

さー年賀状書いてくるかぁ。



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