憎しみの果てには何が見える？(臨→静)
ほーら、俺だけを見てよ。
だーめ、そっちは見ないでよ。
君は俺だけを見ていればいいんだ。今も昔もこれらも。俺を気にかけ俺を追いかけ俺を探していればいいの。
「いーざーやーくーん？」
ほーら、池袋に来れば直ぐに君に見付かる。そしてごみ箱やら自販機やら飛んできて、標識を振り回すその異常は俺のお気に入り。
「逃げんな！」
「待てと言われて待つ奴は馬鹿なんだよ、シズちゃーん？」
ほーら、もっと俺を見て、俺を求めて。
だけど、捕まってはあげない。だってそうしたら終わりだから。俺の人生も、だけど…もう君は俺を見てくれないだろ？
だから、
「今日と言う今日は殺す！」
「アハハッ。シズちゃん物騒ー。」
君を苛立たせ、怒らせて、罠に嵌めて、悪戯仕掛けて。
ずっとずっと俺だけを見てもらうんだ。俺だけを求めてもらうんだ。
誰かが言っていたよね。
『愛より憎悪のほうが永く深い』
だから俺は愛より憎悪を取るよ。それが俺の愛だから。
‐‐‐‐‐‐‐
久しぶりに書いた臨→静。
原作読みながらフィルターかけると臨也が静ちゃんにちょっかいだすのって好きだからとか構ってもらいたいからなんていう風にしか見えない。狩沢さん曰く『シズちゃんってイザイザのこと好き』あ、両思いか！
何時か臨静と帝正のダブルデートを書きたい（笑）
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