この気持ちを教えて(学リン)
※【巡り合う仲】の続き。
「が く て ん !」
「え…」
それは文字通り飛んで来た。
あの日、僕とリンダが仲良くなり、マスターが帝人と友人だと言うことが分かってから二人は僕らがどちらのパソコンにも行き来出来るように特別回線を繋いでくれた。部屋の幾つかあるうちの一つのドアを開いたらリンダの部屋、と言うように。それを利用してリンダはよく僕の部屋を訪れる。別に来ることは構わないけど
「なぁ、学天遊ぼ?」
「その前に上からどいて…」
普通に入ってきて欲しい。ドアが開いたな、と思ったら飛び付くように抱き着いてくるリンダに僕は支え切れずに重力に従い背中からお友達だ。リンダの背後に天井を見ながら上機嫌の彼にお願いするが聞いてくれないようだ。
「やだ」と可愛く笑って更に体重をかけてくる。彼の重みと体温を感じながら仕方がないなとぎゅっと抱きしめた。僕は、彼に甘えられるのがどうも弱いみたい。
今まで僕の世界には帝人しかいなかった。あの街に行くまでリンダに出会うまで僕は帝人が居ないと一人ぼっちだった。街に出掛けても誰かに話かけられては緊張して当たり障りなく答え逃げていた。人との関わり方が分からなかった。そんな僕の世界を変えたのが目の前のリンダだ。帝人が正臣みたいと興味を持って彼のコンサートに参加して、アレだ。始めは驚いたけれどリンダと一緒に唄うことは凄く楽しくて、嬉しくて、気付いたら僕はもっとリンダと仲良くなりたいと思っていた。
そして、仲良くなった。
「がーくーてーんー♪今日な正臣がまた新曲作ってたんだ。学天とのデュエット。で、で、作詞は帝人なんだって!二人の共同作業だな!」
「へぇ、出来上がりが楽しみだね。この前のも凄い唄い易い唄だったし…ねぇリンダ」
僕の上で楽しそうに笑うリンダは僕の呼び掛けにはてなを浮かべ首を傾げる。無邪気で無防備なリンダ。きっと正臣にそっくりなんだろうな。帝人がよく話してる。そして帝人はそんな正臣がスキなんだろう。そして
「リンダは僕のことスキ?」
「…。おう!当たり前だろ!」
僕も帝人と同じなんだろう。
一度キョトンとしてから笑うリンダの首に腕を絡ませ引き寄せ、唇に自分の唇を重ねた。
【この気持ちを教えて】
「僕はアイシテイルヨ。」
これの気持ちがそれに当て嵌まるのならば。
きっと出会ったその瞬間から僕は君の事をスキになった。
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色々と行方不明。考えなしに書くものではないwwだって帝正不足が発生したんだもんっ!
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