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弄ばれる友情(泉正+?)

※裏、無理矢理あり。








「―っ」
「やっぱり来たなぁ。紀田ぁ正臣くぅん?」

人気のない月明かりだけが光源の廃墟。そこには数人の男と正臣が居た。
友人を何としてもそちら側に行かせまいと奔走している正臣の元に入る一つの情報。過去に彼にトラウマを植え付けたブルースクウェアが帝人を裏切りこれから処刑に入るという正臣にとって最悪の情報だった。これは自分だけの問題で、黄巾賊の仲間をこんなことで傷付ける訳にはいかないと彼らの集会場所であるという街外れの廃墟に正臣は一人で訪れた。警戒して裏口から入り込み、幾つかの部屋を見て回った後、とある部屋で帝人に似た服の少年が倒れているのが見え正臣が駆け寄ろうとした瞬間頭に衝撃が走る。殴られたと認識するや否や正臣は友人を庇う様に立ちはだかり背後に居た人物を睨み付けた。その喋り方に一つの記憶を呼び起こしながら。

「ようこそぉ、いらっしゃいましたぁ。初めまして、なんて野暮なことは言わないよなぁ?」
「…誰だよ?」

聞き覚えのある声、忘れたくても忘れられない声。正臣は苦々しく笑いながら確認という様に尋ねる。

「誰?誰でしょう?手前は忘れちまったのかぁ?手前が原因で彼女をあんな目に遇わせたのに本人は嫌なことさっぱり忘れましたぁってかぁ?ハハハッこりゃ傑作だな!」
「―…っ!黙れ!」
「まぁ夜は長いんだからよぉ、これからじぃっくり思い出せばいいよなぁ?忘れたくても忘れない夜になるわけだしなぁ?」

考えが当たりだと正臣は冷静になれと言い聞かせながら思う。忘れられる訳がない2年前のあの日、目の前の男のせいで正臣の彼女は大怪我を負ったことを。泉井蘭。それが目の前の男の名前だ。しかし一つの疑問が正臣の中に残る。確かにブルースクウェアは泉井が率いていたチームだ。しかし帝人と繋がっていたブルースクウェアを率いていたのは青葉という少年だったはず。だからこの場に自分を待ち受けているのはその少年だと思っていた。

「何で手前が…―?!」
「まぁまぁ、あんまり暴れると後ろのお友達がどうなっても知らねぇぞ?」

帝人を庇いつつ、逃げ道を探す。しかし入ってきた入口には2〜3人の人影が見え、目の前の男の傍にも何人か人影が見える。気を失っているのかピクリとも動かない友人を運びながら突破するには無理がある状況に正臣は帝人だけでも逃がそうと男の注意や事の矛先を自分に向ける為に話を続けようとした。しかしその前に肩をガシリと掴まれ振りほどこうと手を上げると泉井から最悪の言葉が届く。
ちらりと帝人に視線をやれば男が一人傍に立っていた。人質だ。正臣は最悪過ぎる状況に睨む事しか出来なかった。

「お楽しみはこれからだぜぇ?2年前、手前が来なくて出来なかったたからなぁ。その利子もちゃーんと払ってもらおうか。なぁ?」
「………帝人には…俺はどうなってもいい。あいつだけは無事に帰してやってくれ!」
「…これからの手前の行動次第だなぁ?」

月明かりに照らされる泉井の口元がにぃっと釣り上がる。予想していた返答だと言うように、泉井は怪しく笑うのだった。

そして、正臣は目の前の男に組み敷かれた。








「―――っ!!!」

ビクンっと正臣の身体がのけ反り声に成らない悲鳴を上げた。ベルトを外され下に何も纏っていない状況にさせられた次には四つん這いにさせられ、腰を高く上げさせられた。屈辱と羞恥に表情を歪めながら何をされるか予想して吐き気を感じながら次の行動を待っていると身体を突き刺す様な痛み。慣らされることなく受け入れるために出来ていない入口から入り込む質量に正臣の視界が歪む。

「―っ思ったより緩いんじゃねぇの?慣らしてねぇのにさ。何、もしかして普段からヤらせちゃったりしてんの?淫乱なんだなぁ?」

正臣を気にする事なくナカで暴れはじめる泉井は突く度に緩くなる締め付けに正臣の身体がこう言った快楽に慣れているんだと気付く。誰にヤらせてんだよと怒りに似た感情を覚えながら出し入れを繰り返し正臣のよりいい所を探る。

「ん…ぁ……」
「なぁ声出せよ。我慢なんかすんなよ!」
「んぁああっ!」

自分の指を噛み締め声を出さない様にしている正臣の様子に声を出させようと泉井は乱暴に正臣を抱く。泉井のモノが前立腺を掠めたらしく正臣はビクッと今まで以上に反応しながら甘い声を上げた。見つけた、と泉井は必要以上にソコを突きはじめた。押し寄せる快楽に正臣は涙を浮かべながら声を押し殺す。しかし理性も利かなくなる頭では次第にそれも出来なくなれば快楽のままに喘ぎ始めた。

「ァ…ぁん…」

次第に漏れはじめる嬌声に泉井は満足そうに口元を緩め、ずっと放置していた正臣自身に手を伸ばした。

「ンァ…っ…ゃ…」
「いや、じゃねぇだろ?後ろだけで勃たせちまってよ?後ろだけでイけんじゃねぇの、これ?」
「ひゃぁああっ!」

今にもイけてしまえそうなほど張り詰めた自身、ギュッと握られ爪を立てられると同時に前立腺を刺激されれば正臣は呆気なくイってしまった。
手の平に広がる熱い白濁をくちゅりと音を立てながら手の平で弄んだ後、泉井は正臣に身体を寄せた。後ろから抱き着く形で正臣の口内に白濁を受け止めた手を突っ込めば耳元で囁く。

「ほら、手前が汚したんだからちゃんと綺麗にしなきゃな?」
「ふぇ…」

舌に無理矢理押し込められ、嘔吐感を感じながらも正臣は素直に従いくちゅくちゅと舌を動かして白濁を舐めとっていく。その卑猥な光景を、周りの男達は煽られるように見ていた。その瞳に宿すのは誰もが欲を持て余す獣のもの。
泉井はその事を感じながら自分が優位にいることに浸る。
一通り正臣が指を舐め終えると口内から引き抜き再び正臣自身に這わせた。再開する律動と、加わる自身を刺激する手の動き。
静か過ぎる部屋には正臣の喘ぎ声と泉井の荒い息遣いと周囲の男達の呼吸音がこだまする。抱かれる正臣を横たわりながら見つめる少年だけが呼吸音すら感じられない程静かだった。



「…ぁ」

再び正臣が達しようとした瞬間、泉井は不意に正臣のナカから自身を抜いた。イけないことは辛かったがこのまま終わりなのかと床に力尽きる様にへたりこんだ。しかしその身体を泉井は引き寄せ向かい合う形で膝に座らせる。

「ほら、今度は手前が動いて気持ち良くさせてくれよ?」
「…―っ」

屈辱的で表情を酷く歪める。目の前の男はその反応すら楽しむ様に口元を釣り上げ、視線で正臣の背後に横たわる少年を指した。拒否すればどうなるか分かっているだろう?視線だけでそう言われ正臣はちらりと帝人を振り返り見る。そこには依然気を失ったままの友人と傍に立つ泉井の仲間。
正臣はこんな姿を帝人に見られていなくて良かったと思いながら泉井の肩に手を置いてバランスを取る。もう片手で泉井自身を支え後孔に宛がうと一気に腰を下ろした。

「んんぁっ!」

先ほどまで啣えていたこともありすんなり受け入れ、前立腺を擦り上げてしまえばイく寸前だった正臣自身からは白濁が飛び出し泉井と自分の服を汚す。

「挿れただけでイっちまうなんて淫乱なんだなぁ、本当。」

浴びせられる言葉を耳に入れない様にしながら正臣は動き始めた。

それから正臣は何度もイかされナカに出され、それだけではなく泉井以外の男達を一辺に相手にさせられる。その行為は正臣が意識を飛ばすまで行われ続けた。






【弄ばれる友情】










意識を飛ばし床に死人の様に眠る正臣。正臣が庇い続けた少年はゆっくりと立ち上がる。彼は拘束も何もされていなければ動き出したにも関わらず泉井も他の男も何も言わない。
床に吐き出された白濁を汚らわしそうに見つめながら少年は腰を折り正臣の表情を眺めた。

「本当、汚らわしい…」

童顔な顔に冷酷な表情を張り付け、忌ま忌ましげに見つめる少年。それは正臣が見慣れた人物のモノではない。

「青葉、これからどうすんだよ?」

青葉と呼ばれた少年。そう、正臣が帝人だと思っていたのはこのブルースクウェアの本来の創始者、黒沼青葉。月明かりしか光源のない部屋は薄暗く背格好と状況だけで正臣は青葉を帝人だと勘違いしていたのだ。

「そうだなぁ…とりあえず帝人先輩に正臣先輩の写真でも見せようかな。黄巾賊にやられたってことにしてさ。」
「ふーん、その為に正臣君をそんな目に遭わせたんだ?」
「?!」

新たに加わる一つの声。その場に居たものが反射的に見れば部屋のドアの前にある黒い影。影は紅い瞳を細めて静かに笑う。

「君達………どうなるか分かってるよね?」










‐‐‐‐‐‐‐
20000Hitキリリク、シノア様リクエスト『裏。騎乗位&バックな正臣。お相手自由。』でしたぁ!リクエスト、承ったの5月?え、マジ?かなりお待たせしてすみません!20000Hitとかいつの話だよ、ってね…(汗)
しかも待たせた挙げ句の果てが相手が泉井というドマイナー突っ走り。
……何から何まですみません!でも書いてて楽しかったです!←


もう見捨てられている気がヒシヒシ感じますがシノア様のみお持ち帰り、苦情、書き直しOKです。
リクエストありがとうございました!





あきゅろす。
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