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肩を寄り添い同じ目線で(ろち正)



「千景さん!ついにやりましたよ!」

正臣の嬉しそうな声が池袋の街に響く。その言葉を掛けられた青年もまた嬉しそうに微笑んだ。

「そうか、よくやったな。」

言葉通り、それ以上に褒める様に千景は正臣の頭を撫でてやる。
正臣が「ついにやった」と言うのは彼の手の中にある小さなカードの事だ。手の平に収まるぐらいの大きさのカードには様々な個人情報と写真が一枚記載されている。俗に言う運転免許証だ。正臣はまだ17才を過ぎだ所なので車の、ではない。しかしそれでも嬉しそうに正臣はその運転免許証を千景に見せていた。

正臣が免許を取ろうと思った発端は数ヶ月。千景のバイクの後ろに乗せて貰いドライブに出掛けた時だ。千景の後ろから流れる景色を見ながらちらりと運転手を見る。正臣の瞳に映るのはいつもの軟派で笑顔を絶やさない千景とはまた違った一面。大きく変化している訳ではないのだが真剣な視線に千景にはどんな景色が見えているのだろう。そう正臣は思った。出来る事なら後ろから覗く景色ではなく、並んで同じ景色を見てみたい。
そんな思いがありドライブを終えた正臣の口から「免許を取る」と言う言葉は簡単に出て来た。千景は驚いた様に目を見開いた後ニカッと嬉しそうに笑って今度は正臣をツーリングへと誘ったのだった。

それから数ヶ月、教習所に通い正臣はバイクの免許を取得した。免許証を貰いいち早く千景に知らせ今に至る。

「よし、なら今度はバイクを見に行くか。」
「はい!千景さんとお揃いが良いです。」
「あーなら遠いけど俺の行きつけの店行くか。」
「本当ですか!」








【肩を寄り添い同じ目線で】









「…千景さん…バイクって高いっすね…」
「免許取った後なんだから気にするなって。俺の運転させてやるしな?」
「早く一緒に走りたいです…」











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バイクに乗る正臣ってカッコイイよね。そんな妄想から生まれた産物。
バイクというならろっちーだろうな、というCP決めw
ちなみに恋人未満だと六条さん、恋人だと千景さんという呼び方の変化が自分の中であったりする。

てか免許って妥当どのくらいで取れるんだろ…まだ取ってないから良くわからないw





あきゅろす。
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