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小さな狐への恋事情(静正←臨)
※子狐正臣と静雄。
【小さな子狐との恋事情】と【小さな子狐の恋事情】の関連作品。





それはきっと運命的な出会いだったんだろうと後から俺は気付いた。仕事の帰り面白い事がないかと街外れにある小さな森へと出掛けた時だ。その森で動物を見ることは珍しく、しかも可愛らしい動物に出会うことなどないと言って言いほど確率は低い。そんな低い確率の中、俺達は出会った。

「に、人間!」

それは小さな小さな子狐。ふわふわな尻尾をピンッと立てながら俺の事を興味津々に見ている。動物にとって人間は天敵であるはずなのにこの子狐は逃げる事をしない。あぁ、もしかして彼も俺に一目惚れしちゃったのかな?
俺はその子狐に近付きひょいっと抱き上げた。もしかしたら逃げてしまうかと思ったがその予想は裏切り簡単に捕まる。少し固くなっているけど緊張でもしているのだろうか。

「大丈夫…ほら、よしよし。」

頭を撫でてやると幾分か固くなっていた身体が和らいだ。そのままジッと見られた後、子狐は俺の腕から飛び出して森の奥へと逃げてしまう。あぁ、照れ屋さんなんだな。こんなことで逃げてしまうなんて。
今日は良いものを見た。出会えた。
俺はまた彼に会いに森に来ようと今日は帰ることにした。



それからあの子狐の名前が正臣と言うことを知り、親睦を深めているとシズちゃんに邪魔をされ横取りをされた。
しかし俺は諦めない。だって先に両思いになったのは俺が先だからね!







【小さな子狐への恋事情】







「正臣君、正臣君。」
「…今日は何ですか……」
「知ってる?好きな人同士はキスするのが当たり前なんだよ?だから」

ほら、遠慮せずにキスして?と待っていると正臣君は意気揚々と何処かに行ってしまった。
あぁ、本当、シズちゃん死んでくれないかなぁ。










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この前の茶会で話していた子狐正臣ネタ、これにて完了ー。臨也視点を書こうとして…うん、ウザくて止めたんだけどどうしても書きたかって…止めればよかった、何この残念也さん。妄想が激し過ぎる。正臣は臨也のことめっちゃ警戒してます(笑)





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