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ココロのカタチ(津リン)

※いつか明かされるだろう自分設定有。予想(?)しながら読んで下さい←




赤と青と緑で作り出される電子の世界。色は混ざるのではなく限りなく小さな点として様々な彩りを作り出している。そこに存在する俺達は確かに作られた存在だけどでも心を持っているんだ。
だから俺は分からないことを『まさおみ』に聞いた。

「まさおみ、好きだって伝えるにはどうしたらいい?」
『お、ついにリンダも恋か?相手は誰だよ?』

電子の空間に映し出される字列を読み上げながら俺は画面の向こうにいるまさおみに笑いかけた。

「内緒」




♂♀




それからまさおみに聞いた情報と自分で調べた情報を持って歩く度に変わるネットラインを歩いて恋人の姿を探した。いつものコミュニティーや会場にいなければ家にいるのかも知れない。手紙でも飛ばそうかと考えていると蒼と白の着物姿が見えた。

「つーがーる♪」
「ん、リンダか。」

広い背中に飛び付く様に抱き着いて声を掛ければつがるは俺を見て笑う。どうしたんだ?と優しい笑顔を見せてくれて俺は更に笑顔になった。

「あのさ、こっちこっち、」

そして恋人同士の時間を過ごすべく俺はつがるを鍵付き個室へ引っ張り込む。つがるはいつもと行動が違う俺に首を傾げていたが素直について来てくれた。
俺達は作られた存在だけど確かにある心。心を伝えるには行動にするのが一番だってまさおみが言っていた。どうすればいいのかは自分で考えろって教えてくれなかったけれど…でもまさおみがたまにしずおさんと心を伝えているのを見ていたりする。ちゃんと見る前につがるに遊び連れて行かれるけど…。だから調べて、その…あの方法でつがるに心を伝えるんだ!

部屋に入れば予め設定しておいたベッドへとつがるを連れて行く。ベッドの縁に腰を下ろすつがるに抱き着く様につがるの膝の上に座った。

「リンダ…どうし…っ」
「つがる、あいしてりゅっ!」

首に腕を絡め顔を近付け、キスをしようと唇をつがるのそれに重ねようとするとガチッと歯に当たり思わず離れて口元を押さえた。キスってこんなに痛いの…?情報だけしか知らない俺は困った様につがるを見ればつがるも驚いた様に俺を見ている。

「どうしたんだ?」
「つがるが好きだからつがるに心を伝えたくって…」

大丈夫かと気遣ってくれながら俺の行動の理由を聞くつがる。隠すつもりもないので正直に告白しながらどうしようかとつがるを俯き加減に見ているとつがるの手が俺の頬に添えられ今度はつがるの顔が近付いてくる。何だろう…そんなことを考えているとさっきと同じ状況、いや、さっきと同じ筈なんだけど痛くない。唇越しにつがるの体温を感じながら俺は自然と目を閉じるとつがるの舌が俺の唇を撫でてくる。擽ったいと小さく息を吐いた時、つがるの舌が俺の口の中に入ってきてびっくりしてつがるの服を握り締め目を見開いた。目の前に見えるつがるの真剣な表情に胸が煩く高鳴り目を逸らす様に俺は再び目を閉じた。つがる、かっこいい。もしかしてつがるも心を伝えてくれているのかな。そう考えると嬉しくて、つがるの動きに合わせて俺も舌を動かした。つがるの舌が動く度に俺はビクビクと反応してしまい、その度に着物を握り締めて強く強く抱き着く。くちゅくちゅと水音が何だか恥ずかしくて、でも止めたくはなくて、だけど息苦しくなっているとつがるの舌が口の中から出ていってしまう。はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながら何で?と見ていると優しく頭を撫でられた。

「ちゃんと息しろ。辛かったろ?」
「…息するんですか?」

写真や文面といった最低限の情報しか知らない俺は首を傾げるとつがるが小さく吹き出した。馬鹿にされたと思った俺は頬を膨らませそっぽを向く。

「ならこれから沢山教えてやるよ。心の伝え方。」

ギュッと抱きしめられて再びキスをした。優しい優しい愛を伝えるキスを。





【ココロのカタチ】






この好きという心は愛の形。







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本来ならここから津軽に色々教えて貰ってにゃんにゃんする予定だったけど力尽きた!
茶会に差し入れしときます。お持ち帰りどうぞ☆




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