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なんじゃらホイッ
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-side 拓也-

鈴琉の紹介で出会った少年『北村 春喜』の第一印象は、どこにでもいそうな平凡な子だった。

けれど、とても親しみ安かった。


先月にも編入生が来た。名前は
『斎 朝夏』。

朝夏は元気で、活発、そして、初対面の俺にも、とても親身にしてくれた。


だが、そんな朝夏とはまた別の親しみ安さが春喜にはあった。

何と言うか…まさに「親しき仲にも礼儀あり」ってやつを心得てるみたいな感じだ。

それをうまい具合に使っているから、また少し違うのだと思う。


食堂では、少し嫌そうな雰囲気を出していたが、結局は皆の分の食事を注文してきてくれた。

以外と面倒見がいいのだろう。


しかし、その後、とてつもない事が起きた。



春喜と鈴琉が注文した料理を取りに行こうとしたが、二人でこの人数分の量を運ぶのは無理だろう、と思い、俺も行く、と申し出た。


「…拓也、ありがとっ!
お前ってホントにいい奴だな。」


いや、当然の事だよ、と言おうとしたが、それはある人物の言葉に遮られた。


「…待て、俺も行ってやろう。」

『えぇぇぇぇぇぇぇっっ!!?』


俺は、叫びはしなかったものの、とてつもなく驚いていた。


何せ、あの会長の口から、こんな言葉が出たのだ。

そんな事、前代未聞だ…。

あの会長に好かれている朝夏にもこんな言葉は言わなかった。


…春喜は一体、何者なんだ?



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あきゅろす。
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