なんじゃらホイッ 14 「そうだ、1つだけ忠告しておくぞ。」 忠告? そんなの今まではなかったのに、何でいまさら? 「君と同じクラスの斎 朝夏<イツキ アスナ>には近付かない方がいい。」 へぇ〜…って、 「斎って、まさか…」 「あぁ、夏香<ナツカ>の息子なんだが…」 冬夜さん達は3人兄弟で、一番上が俺の母さん秋葉<アキハ>、二番目が冬夜さん、そして末っ子で俺の叔父さんの夏香さん。 夏香さんはほわわーんとした印象の人で、大人しい人だ。 色々と話しやすくて、小さい頃は仲良くしてもらった。 そういえば、俺と同い年の息子がいるって言っていたような… 「で、俺にそういう事を言うってことは何か面倒臭い事でもあるんですか?」 「流石、察しが早いね」 冬夜さんは俺の事を結構わかっているからね。 「それで、どのようないきさつがあったんですか?」 「あぁ、朝夏は今から大体2週間前に編入して来たんだ。」 ふむふむ 「理由は春喜と同じで海外から帰って来たから、ということだ。」 ほぉ〜 「表向きには」 …はいっ?! 「表向きって、何か問題でも起こしたんですか?」 前の俺みたいに… 「いや、何も起こしてはいない。それどころか、海外から帰ってきたというのは本当だ。」 だったら何があったんだっ!? 「一番の理由は…夏香だ。」 …へ? 「夏香さん…ですか?」 ←→ [戻る] |