なんじゃらホイッ
1
―あ〜、かったりぃ。これからまた一日始まるのかよ。マジかったりーなー。
…俺の朝は、いつもこの声で目が覚める。
これは、俺が小学生の頃から使っている目覚まし時計。
かなりの年代物だ。
何かでもらって、勿体ないから使っている。
デザインは、どこかの変なキャラクターが、どでーんと、寝そべっている、という本当に起こす気あるのかと疑いたくなるような外見だ。
鳴る音も、これから一日始まるとは到底思えない音だ。
こんな物、よく目覚まし時計として売ってたよな〜。
―あ〜、かったr―バンッ!
いい加減欝陶しくなったから、脳天を叩いて…もとい、ボタン押して止めた。
てか、これを今まで使ってきた俺って、かなり凄くない?
よく精神力もったな〜。
布団から出て、ジャージを脱ぎ、制服に着替えた。
ここの制服はブレザー。
中学は学ランだったから、なんか違和感がある。
あ、アメリカでは私服だったから。
それにしても、ネクタイってどう結ぶんだ?
…いいや。
後で鈴琉に教えてもらおっと。
予め持っていた鏡を出し、カラコンをつけて、髪の毛をもう一回染め直して、最後に眼鏡をかける。
うん、完璧。
ベッドを整えて鞄を持ち、朝食を取るために俺は部屋から出た。
あぁ〜、お腹空いた。
今朝の朝食は何にしよう?
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