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両腕が欠落してる女の子









「くそっ…どこだ、」







辺りを左右に振り返ると人、人、人。今日という日に限って外は人口が多かった。そのせいで捜すのも一苦労。


「どこ行ったんだよっ…」


道行く人に尋ねれば早いけど両腕が欠落してる女の子を捜してますなんて普通に言えるわけないし、より騒ぎを広げるだけ。
少しでも早く見つけたい。そう思うたび背筋がぞくぞくして嫌な予感しかしない。



「…なんであんなに怒鳴ったんだろ」



リンが何もしないまま解決するまで待てという命令を聞けるわけないし、むしろそれを解っててほっといた俺が悪い。
思い返すと後悔ばかりが俺を襲う。

頬を伝う汗を簡単に拭い取れるけどリンには頬を伝う涙を拭う事も出来ない。
そんな事にも気付かないなんて…
俺は本当に最低な男だ。



少し立ち止まり後悔と反省をして再び捜索を開始した。
 
 
 
 
 
 
 
 



あきゅろす。
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