みんなでゲーム
（レーシングのアレ）
「……何をしている、」
「おお三成！今官兵衛と刑部でテレビゲームをしていたんだ。三成も一緒にやろう！」
「下らん。そんな事に私が付き合う訳……」
「放っておけ権現。どうせ三成はルールを知らんし勝てる気がせんのだろう。」
「………ほう。良い度胸だな官兵衛。良いだろう！貴様も家康も私が直々に叩き潰してやる！退け！！」
「ッおい、無理に間に入るな三成！権現の隣が空いてるだろうが！」
「誰が家康の隣になど座るか！」
「やれ三成よ、このコントローラを持ちやれ」
「これか。それでどうすれば良いのだ刑部」
「まずキャラを決める。この中から好きなのを選ぶが良い」
「……どれでも構わん」
「初心者は中量級で良いんじゃないか？マリオとか。」
「初心者扱いするな官兵衛！……何だこいつは。蛙か？」
「ヨッシーは恐竜だ！！」
「煩いぞ官兵衛！私はこの蛙で良い。刑部のそれは何だ。キノコか？」
「愛らしかろ。身軽で使い易い」
「ワシはまたこいつにしよう。」
「……さっきから思っていたんだが何故権現はワリオなんだ？ワリオだぞ？悪いんだぞ？」
「そんな事を見た目だけで決めてはならない！ワシはこいつを助けてやりたいんだ……こいつだって！本当は優しい男な筈だ！！」
「……へぇ。」
「あと黄色が好きだ」
「………小生はまたクッパにするかね。」
「…で、このボタンを押せばアイテムを使える。あとはぬしならやっている内に直慣れるであろ」
「大体分かった。始めろ」
「……」
「………」
「…………そらっ！…は！？」
「おお！すごいな三成！！」
「ぎ、刑部！お前さん三成にロケットスタート教えただろう！！」
「何のことやら」
「なら何故初心者がロケットスタートを使え……ってあああしまった！畜生誰だこんな所にバナナ置いたの！！」
「官兵衛が１周目で置いてたぞ？」
「何だ、もう終わりか」
「ワシもゴールだ！」
「ヒッヒ、また暗が最下位か」
「………なぜじゃあ…………」
（パズルのアレ）
「……テトリス！次はテトリスで勝負だ！！小生の本当の恐ろしさはパズルゲームでこそ証明される！何故ならば小生は知性派だからだ！！」
「ワシはテトリスは苦手だなあ」
「テトリス？」
「…まず暗と徳川で見本を見せてやろ。さすれば何となくルールを掴める。」
「よし勝負だ官兵衛！」
「お前さんには負けんぞ！」
「……」
「………」
「…………テーテレテーテテテーテレテーテテ、」
「ああ、あまりの地味さに権現がＢＧＭを歌い始めてしまった…」
「すまん……あまりにも静かだったので我慢出来なかったんだ……」
「列を揃えて消せば良いのか。」
「その通り。簡単であるがなかなか奥の深い遊びよ」
「というか何故さっきから小生の方に長い棒が全く落ちて来ないんだ！？受け入れ体制は完璧に出来ているのに！！」
「おっまた消せた！今日は調子が良いなあ。」
「あっ！！」
「どうやらぬしの負けのようよな、暗よ」
「…何故じゃ……」
（格闘のアレ）
「…あ、官兵衛が静かにスマブラのソフトを取り出している。」
「……仕方ない、もう少し暗の相手をしてやるか。」
「スマブラとは何だ」
「有名な格闘ゲームよ。ぬしははじめステージの隅で練習をしていると良い。」
「久しぶりだなあ。官兵衛はスマブラ得意なのか？」
「いや、正直そんなに得意ではないんだがな。半ば自棄だな。」
「ははは、そうか！じゃあワシはネスにしようかな。」
「なら小生はヨッシーにしよう。」
「官兵衛貴様に似たゴリラがいるぞ。これにしろ」
「ドンキーは小生には使いにくいんだよ。そう言うお前さんはカービィにすると良い。初心者向けだぞ？」
「初心者扱いするなと言っているだろう！刑部、どれが良い」
「好きなのを選ぶと良かろ。この赤い帽子の男などどうか。」
「こいつか。ならばこれで良い。」
「われはフォックスよ。」
「またお前さんは癖のあるキャラを……」
「おっ、ワシヨッシーアイランド好きだぞ！」
「小生は惑星ゼーベスでないなら何処でも良い……」
「確かに官兵衛は直ぐ酸に落っこちるからなあ…」
「落っことされるんだよ誰かさんに！！」
「何のことやら分からぬなァ、」
「くっそー……見ていろよ刑部！もうヒップドロップで自ら場外になっていたあの頃の小生とは違うんだからな！！」
「あー、あれは面白かったなあ……」
「良いから始めろ。」
「よし、見てろよ刑部！」
「刑部、このボタンか。これで良いのか。」
「おい三成！ファイアボールネチネチ投げるの止めてくれ！！ちょくちょく当たってるんだよ小生に！！」
「おっアイテムが出てるな。それ、」
「おお、モンスターボールか！貰ったあああ！！」
「あっ！ワシが壊したのに！！」
「フハハ悪いな権現！喰らえ刑部！！」
「……」
「………」
「…………」
「………トサキントだな、」
「ああ何となく分かってたさ！」
「刑部、このアイテムはどのようにして使うんだ」
「それか。それはこう……」
「ははは！初心者のお前さんにホームランバットを使える筈が……」
「こうか。」
「あああああ小生のヨッシーが！！！！」
「おお、上手いなあ三成！」
「黙れ家康！貴様にも喰らわせてやる！」
「ははは！それは困るな！」
「逃げるなイエヤスゥゥウ！！」
「ほれ、暗よ、早よう降りて来やれ」
「下でお前さんが待ち構えてるから降りられないんだよ！！」
（一人でやるアレ）
「ああ……官兵衛が落ち込んでいる……」
「放っておれ、」
「そんな訳にもいかんだろう。官兵衛、今度はマリオパーティでもしようか！」
「いや、いいんだ……小生はもう一人でポケモンスナップをするんだ……」
「ああ、あれは面白いな！あれは真剣にリメイクをするべきだと思う。」
「今じゃポケモン６００種類を超えてしまったがな……正直小生はもう付いて行けん、」
「というか確かポケモンスナップも１５１種類じゃなかったよな？」
「えっ」
「今度は何のゲームだ、」
「ポケモンという生き物の写真を撮るゲームよ。」
「写真？そんな事をして面白いのか？」
「面白いんだなこれが！お前さんもやってみると良い。」
「やらん！貴様一人で勝手にしろ！！」
「ふっ、ならそこで小生の華麗なカメラ捌き(さばき)を見ているが良い！」
「……」
「おっ、なみのりピカチュウだ！」
「可愛いよなあ、」
「……」
「お、ここストライクいるな」
「おお、飛び出した！すごいな官兵衛！」
「………」
「ん？」
「しっ、」
「………次、私と代われ」
「はは、いいぞ！初心者は先ずはビーチで練習だからな！」
「ッだから、初心者扱いするなと何度も言っているだろう！」
「ははは！良かったなあ三成！」
「ッ……黙れ家康！！」
「暗よ、渓谷の壁におる２匹のイシツブテを落とせば地面からサンドパンが出て来やるぞ」
「言うなよ！！」
.
無料HPエムペ！
