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変態とゆるきゃらのお話
ゆるきゃらたちのクリスマス その1
 じんぐーべーるじんぐーべーる、鈴がーなるぅー……。
 今日は楽しいクリスマス。ゆるきゃらたちはクリスマスパーティーを仲良くしているようだ。
 部屋の真ん中には大きなクリスマスツリーがあり、テーブルの上には美味しそうな食べ物がたくさん並んでいる。最初に手を付けたのは、おっちゃんだった。

「ぐぼぇっ、ぐぼぇっ!」

 鳴き声をあげながら、おっちゃんは食べ物を食い散らかしていく。一口かじっては床に落とし、一口かじっては床に落とし……おっちゃんが口を開くたびに、口から白くにごった唾液がどろりとたれ落ちて、せっかくのご馳走を無残に汚していく。
 デンジセイジンはしばらくクォーターパウンダーをじっと見つめたかと思うと、しゅばっと目にも見えぬ速さでふん掴み、がつがつとクォーターパウンダーを口の中へと運んでいく。食べ方が下手なので、顔中がソースでどろどろだ。
 コマネチはもしゃもしゃと骨付きフライドチキンを咀嚼している。共食いだろうがなんだろうが関係ない!
 BL王はコマネチが食したあとの骨をべろべろれろれろしている。皆が楽しんでいる中、ぴょーにとりゅーりゅーが大きな箱を持ってきた。

「やあ、良い子の皆さん、楽しんでるかい? 今日はりゅーりゅー君と俺からプレゼントがあるよ」

 大きな箱をいざ、オープン!!
 なんと、中には大きな大きなクリスマスケーキが入っていた。ケーキの上には砂糖で作られたコマネチパンツがちょこんと乗っている。

「わき毛わき毛!」

 BL王は笑顔になって、コマネチパンツをべろべろと舐めまわし始めた。
 コマネチは若干不機嫌な様子で『ちっ、ちっ』と指を振っている。BL王が夢中でコマネチパンツをなめていると、ゴイィイイインと、UFOが追撃してきた。

「げるまんげるまん!」

 デンジセイジンの仕業である。
 彼いわく『このわき毛野郎め! ケーキの上に乗っかったら折角のケーキちゃんがけがれるだろ?』と、UFOで怒りを表現しているらしい。

「まったく……。いくらコマネチ君が好きだからって、節操なしはいけないよ?」

 薄い微笑を浮かべながら、ぴょーにはBL王をケーキから引き離した。

「わき毛わき毛〜〜っ!」

 BL王は萌え狙いなのか何なのかはわからないが、涙目になりながらじたばたした。ちなみに、彼の視線はコマネチを追いかけている。
 が、当の本人はというと、BL王のことなんて眼中にも居れず、もくもくとフライドチキンを食べていた。
 BL王が囚われているうちに、おっちゃんが動き出した。ケーキにとつげぇええええっき!
 よだれをまきちらしながら、おっちゃんは突進した。

「グゥボエェェェーーーーッ! ……ぐ……グボェ?」

 勢いよく突っ走っていたおっちゃんが、ケーキを目前にして急に立ち止まった。
 なんと……。

「はぁはぁ……。おっぱいの大きなおんにゃのこはいねぇがーーーっ!!」

 山田のオヤジがあらわれたのだ。それも、生まれたまんまの姿で。



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あきゅろす。
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