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終焉のい御伽話(半兵衛)




どうしてですか?

なんで?
なんで半兵衛なの?

半兵衛が、何かしましたか…?



『半兵衛…』



ポツリと呟く。


その名の主は、
もうこの世には居ない。

風のごとく、
消えてしまった。



どうして、半兵衛だったのか

どうして、どうして…




泣いたってもう戻ってこない貴方。

戻ってこないと分かっていても、貴方を求めてしまう私の愚かさ


全てが嫌だ。


“どうして?”

この自問自答が永遠に続く。


なんで半兵衛が居なくならなきゃいけないの?

人間なんて、いくらでも居るじゃない。


そうおもったって、
いくら神様を恨んだって、
手を伸ばしてもがいたって

意味なんて無い。



全ては空振りで終ってしまう



もう私の意味なんて無い。

半兵衛の生が終わったならば、
私の生も終わったも同じ


カチャリと、
自身の喉元に刃をかざす



思い残した事なんて無い


だって、
私の思いは全部半兵衛が持ってっちゃったから。


『…半兵衛。
いま、行くよ』




一筋の涙を流して

ゆっくりと刃を真紅で染め上げる終焉のい御伽話
(終焉なんて無い、)
(また新たに、始めるの)
(私と貴方の永遠の御伽話を…)














――――――――――――
はい、初の半兵衛夢が死ネタです(汗
たまにこう…漠然としたものが書きたくなります…
…そうなると大抵死ネタ
になるのですが…

半兵衛は死んでしまって、
ちょっと精神的に参った
ヒロインが後を追う
みたいな話です。

…分かりにくくてすみません…










2008、7/14。山田弥生


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