Fictional forest
定時報告@
ひめき市役所 児童青少年課の皆様へ
件のプロジェクトに関するご連絡を申し上げます。
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以下 暗号圧縮により要解凍
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2009/9/14 0:00
定時報告
対象は此度の「話題」について少なからぬ反応を示している。
明確に話題自体への忌避を示したものの、逃走はせず。
理由は対象の周辺人物への配慮にあると考えられる。
結果として対象の行動は著しく変化した。
実質的な行動に関し積極的になったと言える。
起点は同日に発生した身元不明の人物(別データに調査結果を記載の事)との接触にあると断定していいだろう。
当該人物のエラーレベルは高。
これより契約に従い対象、準対象と平行して調査を行うものとする。
現時点より、対象、準対象、上記の当該人物に関して呼び名を変更したい。
正式には返答を待つが、此度は仮に、以下α、β、γとする。
βの反応を見るに、γの不明点はβの素性を引き続き探ることによって解消しうると思われる。
αは一見無関係のようだが、各人のエラーレベルの高さ、地域性を鑑みれば、関連を邪推せざるを得ない。
αの行動様式の変化についても、これは私見だがいまいち納得のいく理由が示されてはいないように思う。
仮説通り、αが我々の持ち得ない何らかの情報を保持している可能性は高いと見る。
「話題」とγの出現によりαの動きは突如として大きくなっている。
近く、我々も大きく動くことになるだろう。
今後の調査結果をお待ちいただきたい。
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築沢第一薬品科学研究所 開発課より
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