[携帯モード] [URL送信]
風邪


ーーコンコン

「入れ」

「失礼します」

「刹那、任務ご苦労」

「はい、これが報告書になります」


此処は火影室。
先程、任務を終えて報告しに来たところだ。


「明日は休みをやろう、カカシの看病でもしてやれ」

「え、?カカシ何かあったんですか?」

不安が襲う。何かあったのかと。

「ただの風邪だ。昨晩から寝込んでいるがな」

「そ、うですか。わかりました。では失礼しました」


風邪か。少し安堵する。
帰りに食べれそうなものを買って行こうか。



ーーピンポーン、


「ん、だれ?...あ、刹那」

「綱手様から聞いたよ?」

「わざわざありがと、入って」

促される様に中へと入る。
何度来ても殺風景だな、なんて思ってしまう。
本当に必要最低限のものだけって感じだ。

カカシはよろめきながら自分のベッドに倒れる。
熱があるのか、顔も少し赤い。

「カカシー熱計って」

手渡した体温計。
少しするとピピピと音が鳴る。

「38.7分」

「結構高いね、お粥でも作るからゆっくりしてて」

「ん。」

台所を借りて、せっせと料理を始める。

お粥を作り終えてカカシを呼んだ。
しかし返事がない。
仕方なくベッドの方まで近付くと、スースーと寝息を立てていた。

このまま寝かしてあげたいけれど、預かった薬を飲んでもらわなければいけない。
早く治す為にも、起こす事を決意した。

「カカシ...カカシ!」

「ん、起きた」

「お粥作ったから食べて?その後は薬ね」

「わかったよ、はいあーん。」

え?何故あーん?食べさせろ、と?
まあ今日だけ大目に見てやろうか。

「あーん。」

どれくらいこの作業的な事を繰り返したか、やっと器は空になった。

「はい、薬。飲んだらちゃんと寝ること」

ゴクリ、喉を通る音。少ししかめる顔。
良薬口に苦しはこの事だ。

「よし、じゃあ後は寝るだけだから私帰るね」

そう言って立ち上がった瞬間、ガシっと腕を掴まれた。

「一緒に寝て?」


.....え?

「なんて?」

「だから、寂しいから一緒に寝て」

「他の方に「刹那がいーの」」


恥ずかしさで一瞬で顔に熱がこもる。


「はは、顔真っ赤だネ」

何もしないから安心して?耳元で囁かれて更に茹で蛸状態。
何も反論しない私を見て、掴んだ腕を引っ張る。
半ば強引に引きずられて布団に入る。

後ろから腕を回されがっちり抱き締められる。

「か、カカシさーん?」

「このまま...寝たい」

「んもー。おやすみ、カカシ」

「おやすみ」


それから緊張と胸の高鳴りでなかなか寝付けなかった。
起きたらカカシは既に任務に行った後で。
置き手紙だけ置いてあった。


刹那、看病ありがと
任務に行ってきます。

ーー愛してるよ、





何が書きたかったのかわからない(苦笑)

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!