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Sランク任務発令!


「俺どうしてもカカシ先生の素顔が見たいってばよ!」

その一言で、このSランク任務を皆でこなす、筈だったんだけれど。
何をしても先へ先へと越されてしまってへとへとだ。

私は上忍だしサポートしかしない約束でこの任務についている。
それに私は見た事あるし、なあ。
皆には内緒だけどね。


「カカシ先生!ラーメン奢ってやるってばよ!」

「珍しいじゃないの、何かあった?」

「あ、いや、日頃の感謝を込めて...」

「そう?じゃあ頂こうかな」

物陰から私、サクラ、サスケがスタンバってる。
けどこの作戦はいつも失敗らしいからなー。


案の定、ガイ班の皆に絡まれて
食べる瞬間は見れなかった。

てゆーかそもそも本人に頼んだらいいのでは?
まあ本人に言っても、そこが魅力なんでしょとか言われそう。

それから幾度となく任務と言う名の素顔拝見作戦は全く成功を見せ付けない。


「こーなったら最終手段だってばよ!」

「ほー何するの?」

「アンタの事だからロクな事じゃないわね」

「で、どーすんだ、ウスラトンカチ」


「刹那ねぇちゃんがカカシ先生とちゅーするんだってばよ!」

はい?何とおっしゃいましたか?
私達まだ人前で晒すような関係ではないかと。

「てな別でカカシ先生呼んでくるってばよ〜!」

いやいや、勝手に話進めないで。
想像しただけで恥ずかしさがヤバイ。

そうこうしているとナルトに引っ張られながらカカシが来た。

うわあ、来ちゃった、ほんとにするのかな。

「じゃあ刹那ねぇちゃん頼むなっ!」

「で、俺をここに連れて来て何なのさ?」

「刹那からお願いがあるんだとよ」
「日頃の感謝を込めてお手伝いしたくて」

「ふーん、で、刹那何の用なの?」

あー恥ずかしい。可愛い後輩の為だと言っても恥ずかしいものは恥ずかしい!
しかしこれで最終手段だからやるしかないよね。

「おーい、刹那ーおーい」

ハッとなって覚悟を決めた。


「あのね、き、キスを...してほしいなあ、なんて。あはは。」

「ふーん?こっち向いて?」

ちゅっ、と口布の上から唇が重なる。

「口布取ってほしーなあ...?」

するといきなり抱き締められ、耳元で聞こえるか聞こえないかの声で、

「帰ったらいいっぱいシてあげる」

ぶぁあっ
一気に顔に熱がこもる。

「じゃ、俺はする事あるからまた明日な〜」

物陰に隠れてる奴らに向かってひらひらと手を振った。

!!

やっぱりばれたかあ。

てかこの私の恥ずかしさは何処にぶつければいーの。

サクラはキスシーン見てキャッキャ言ってるし
サスケは呆れ顔で帰ろうとしている。
ナルトに至っては一楽まで奢ったのにと喚いている。

「さて、今回は失敗だったけど次まて頑張ろう!修行にもいいしね!」



「あれ?てゆーか恋人だったら素顔知ってんじゃねーのかー?」

「見た事はあるけど、それは秘密だよ」

「ちぇー。次こそは絶対見て見せるってばよ!」

「そーそー、じゃあ今日は解散ね」





「やっぱりアイツら俺の素顔見たいんだ。刹那まで使っちゃってサ」

「そんな隠さなくてもいいと思うんだけどなあ。
綺麗な顔だし!美人さん!」

「美人って喜んでいいの?」
「えっと、うん多分?ちゃんと格好良いとも思ってるよ?」

ちょっとおいで、っと言われてぼーっと見つめてると口布を下げニヤリ。
刹那は気付いた頃には時既に遅し。

「…ん、んっはぁはぁ」

「今夜が楽しみだーね?」



(狼なんて飼った覚えはない)

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あきゅろす。
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