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バレンタインデー




今日は女の子が男の子にチョコと言う名目で好きな人に告白をする日だ。
勿論、義理とか友達にもあげたりする事もある。

けど私、刹那はこの機にずっと想ってきたカカシに告白をするつもりだ。
勿論フラれる覚悟も出来ている、と言ったら嘘になるが、正直不安でいっぱいだ。

カカシは甘いのは苦手だからビターなチョコにしたが、そもそも受け取って貰えるのだろうか。
しかし渡さなければ事は始まらない。



ーーーー・・・


意を決して待機所に向かう。

あぁ、本当に不安だ。



待機所には偶然にもカカシ1人だった。
運がいいのか悪いのか。


「ねえ、カカシ」

「あー刹那じゃないの。どうした?」

カカシの周りにはチョコだらけ。
里一モテるからなあ。


「あのね、チョコ...作ったんだけど、要らないよね...」

「刹那が?本当に?」

「一応ね...?本命なんだけど...」

精一杯の勇気を振り絞る。


「それってオレの事好きって事でいいんだよネ?」

「う...はい...」

「頂戴。早く食べたいから」


ーーえ?


「ついで言うと刹那も食べたいなー」


一気に顔が火照るのがわかる。
だけどこれはどう言う意味なんだろうか?


「好きだったんだヨ。刹那のコト」

「え?」

「これで恋人同士だよネ?いつでも刹那を食べていいんだよネ?」

ニヤリと口角を上げる。

私は恥ずかしさと嬉しさでどうにかなりそうだ。
この私がカカシの恋人に?
そんな奇跡起こっていいのかな?

けど素直に嬉しい。


「カカシ...好きだよ」

「ん、オレも好きだよ?」


瞬間、カカシの唇が私の唇を重なる。


ああ、失神しそう。

ふらつく私を抱き抱えて頭をぽんぽんと撫でた。


「じゃ、早速刹那を頂いちゃおうかな」

「え?え?ええええ?」

抱き抱えたまま己の家まで連れ帰る。



次の日、私の表情で皆にはすぐバレた。
けど皆祝福してくれた。

皆大好きだ。カカシはもっと好き。




→おまけ

「ところで俺達のチョコは?」
「忘れてた、えへ」

「お前達な刹那のチョコなんてあげないよ」


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