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バレンタインデー




今日はバレンタインデー。
女の子が男の子にチョコをあげると言う名目で告白する日。

私の場合は恋人のテンゾウに想いを込めて作った。
胡桃入りのチョコレート。
喜んでくれるかな。

今日はテンゾウは任務で夕刻まで居ないから作る時間はいっぱいあったし、何度も作り直しては味見した。
そして一番出来のよかったチョコを渡すつもり。


そろそろ帰ってくるかな?
まあ、まず報告が先だろうから部屋の掃除、と言ってもテンゾウの部屋は特に何も無いんだけど。
あとはご飯も作っておいて待つだけ。



ーーガチャ


「ただいま。」

「おかえり、テンゾウ!」

忍服も汚れてないと言う事は無事に終わったのね。


「それにしても今日はご飯も豪華だね?」

「大切な日だもの、頑張ったんだから!」

「大切な日?」

今日は何か特別な日なのだろうか。
思い当たる節がない。
記念日?いや違う。誕生日?それも違う。


「一体なんの「バレンタインデーだよ!」」


ああ、そんな日もあった。
だからこんなに頑張ってくれたのか。

「テンゾウには胡桃入りのチョコだよ」

はい、と渡されたチョコレート。
とても美味しそうだ。


「その前にご飯食べよ?冷めちゃうし」

「そうだね。」


ーーー・・・


さて、チョコレートも美味しく頂いた事だし

「次は刹那が食べたいな?」

「な!!」

多分、私顔真っ赤だ。
心臓もバクバクしてる。


「一番美味しいものは最後って決まってるでしょ?」

「て、テンゾウ待ってよっ」

「待たないよ、頂きます」

そう言って唇を奪う。

耳元で「愛しているよ」と呟いて。





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