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雨はすきだ

汚れきったこの身体を洗い流してくれる



ーーー、


ザーザーと音を立て容赦なく降り続く雨。
人を殺める任務のあとの雨は落ち着く。
泣いたってバレやしない。

「なーにしてんの」

「...カカシ」

「ずぶ濡れじゃない、ホラ」

そう言うと自分がさしている傘に誘い込む。
ありがと、とお礼して傘に入れてもらう。

「さ、帰ろ?」

「うん」

「また考え事でもしてたの?」

カカシはすぐに私の心を読む。
嫌ではなく、寧ろ安心出来る。

「まあ、そんなとこかなー?」

「そっか。早く帰んないと風邪引いちゃうね」

瞬身使えば一瞬なんだけど
私が雨が好きなのを知ってるから
全部合わせてくれてる
そう言う優しいカカシも好きだ。

そうこうしているうちに家に着いた。

「お風呂入っておいで」

その優しい一言にまた安心する。

お風呂から出て、ソファでぼーっとしてたら
また考え事?なんて言われて
そうじゃない、カカシは優しいね、なんて。

「変なのー」

「いいの、わかんなくても!」

「気になるでしょ、教えて」

首を傾げて問いてくる。


「カカシ、ありがと、だいすきだよ」

真っ直ぐ言われたもんだから
少し照れるカカシを見て笑う。
頬をかきながら俺も好き、だなんて言うもんだから
首に腕を巻いてキスした。
一瞬カカシの目が丸くなった。

「そんな事されちゃうと襲っちゃうよ?」

「いいよ、カカシなら」


今日は特別なんだから、ね?

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