01:君がX軸で僕がY軸(篠峰さま)
「わからないんだ」

君がすきなのかどうか頭の中がごちゃごちゃしてる。すきだから僕たちは一緒にいるはずなのにどうしてだろう

そして沈黙、時が止まったかのように。風が吹いて僕と彼女の髪がふわり、と揺れる。今更ながら何を言い出すんだ僕は。

反省、けれどもやもやとした感じがなくて逆にすっきりしている。僕の中で後悔していないことが事実なんだと証明されたわけだ。ああなんて最低なんだろう。
そんな僕に対しての罵声や泣き声が彼女からきこえてくるんだろうと身構えた瞬間

「実はわたしもなの」

彼女の口から予想もしなかったことばがひとつ。悲しそうな表情ではなくさらりとしたきれいなかお。

「ルビーをみていくうちにだんだん離れていくんだ」

それは僕が離れていっているのか彼女が離れていっているのかはわからない。ただいえるのは、もう一度交わるには原点(ゼロ)からじゃないといけないってことなんだ。


君がX軸で僕がY軸
(想いが交わるのは一度だけ、)



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