おやすみ(土方ｻｲﾄﾞ/死ﾈﾀ)
悪い冗談だと思った。
お前が死ぬなんて。
居なくなるなんて。
初めて、俺も死にたいと思った。
「･････総司･････」
こんな事なら、無理やりにでも時間を作ってもっと会いに来てやるんだった。
少し目を逸らしたかったのかもしれない。
日に日にやせ細る体から、苦しそうに笑顔を作る君から。
俺よりお前を幸せにできる奴なんて居ないと思ってたけど、やっぱり俺じゃだめだったのかもしれないな。
「･････起きてくれよ･････」
何時ものように軽口をたたいてくれ。
嫌というほど部屋に来てくれよ。
「･････愛してたんだよ･････」
お前だけだよ、俺の誇れるもの。
お前が居なくなったら俺、どうすりゃいいんだ。
「･････俺もいきたい･････」
会いたいよ。
「･････お前の所にいきたい･････」
愛してくれよ。
悲鳴を上げる心を癒せるのはお前だけなんだよ。
「･････愛してますから･････」
「･････総司？」
幻聴、かな。
でも、ありえないくらい幸せだ。
俺のほうがお前を愛してるけどな。
待ってろよ。
お前に会ったときに胸を張れる様に、
お前に会ったときに褒めてもらえる様に、
俺は･････
「おやすみ･････」
来世でお前が俺を見つけられなくても、
俺は必ず見つけてやるよ。
愛してる、
fin..
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