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おはよう(土沖/拍手文)





「・・・・・ん」


今日は珍しく、総司が起こしにくる前に目が覚めた。
いつも昼近くなって起きる俺は、朝というとやたら日差しが強く眩しいという印象しかなかったが、早朝は実に涼しく薄暗く、少し湿った空気が至極過ごしやすい。

昨日夜遅くまで雑務をこなしていたのにこんなに朝早く目覚め、当然寝足りず、また目蓋を閉じる。


暫く経ったか、ゆっくりと歩いてくる足音に目が覚める。
総司だろう。


「土方さん!朝ですよー!」


朝から元気がいいなあ、なんて起きようとしたが狸寝入りをする。
いくら俺が朝に弱いからといえど人の気配には敏感で、毎日俺が寝ている間に総司が俺に触れていることをなんとなく知っていたからだ。
いつも触れるのは俺ばかり、総司は恥ずかしがり滅多に触れてくれないので、本当を言うと少し寂しくもあった。


「もー・・・・・早く起きてくださいー」


布団の脇にすわり、髪をなでてくれる。
総司が小さな頃俺がしてやっていたことを覚えているのか、とはいえ自分にされるというのは変な感じもした。


「土方さーん、寝てるんですか・・・・・?」



総司の顔が近づくのが分かった。
ゆっくりゆっくり、総司が俺の唇に口付けた。
嬉しくて、初めて総司が口付けてくれたことが嬉しくて、つい目を開けてしまった。


「土方さん!!!!起きてたんですか!?」


「・・・・・いや、今目が覚めた・・・・・」


何してたんだ?と問うと、何もしてないです!!!と顔を真っ赤にして目を逸らす。
そんなんじゃ、俺が今目を覚ましたとして丸分かりだよ。


「おはよう、総司」


そう言って口付けてやると、満面の笑みを浮かべた。






..fin.



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あきゅろす。
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