+小説+
伝えたいこと after【ザックラ】
自分の無力さが憎い。
俺がいなければ、俺にもっと力があれば…
だけどこんな俺をあんたは守ってくれた。
何も出来なかった無力な俺から最後の贈り物。
どうか届け-----
「おりゃぁぁぁぁぁ!!」
木々の中から少年の声が聞こえる。
その少年の手に握り締めてるのは自分で作った木刀。
目の前の木は少年が木刀でつけた切り傷が沢山痕が残っている。
「はぁ…はぁ……、もっと強くなんなんないと……。」
木刀に握る力が増す。
汗を拭い、目の前の木に思いっ切り振りかざす。
…が、木刀に亀裂があったのか振りかざし木に当てると折れてしまった。
折れた木刀は少年の方へと飛んでいき頬を掠めた。
「痛ってぇえ!!!木刀飛んでくるなよ!?危なかったじゃん!!」
木に向かって怒鳴る少年は周りから見たら不思議がられるだろう。
ツーッと頬から流れる温かい液体に気付き、腕で拭う。
少年の頬から血が出ていた。
深く切ってしまったみたいで拭ってもまた、血が溢れてくる。
「あちゃー…やっちゃった…。かあちゃんになんて言おう…」
うーん…と腕を組み唸って対策を練る。
だがいい対策は思い浮かばず、諦めた。
「ま、なんとかなるだろう!!」
「あんたは本当にバカ?昔もバカだったなんて…」
「うへ?」
後ろを振り返ってみると呆れ顔で溜め息をしいる金髪の少年が立っていた。
容姿が整っており、外見から見ると美しいとの一言がぴったり。
少年が一番綺麗だなと思ったのは金髪の少年の青い瞳。
他の青とは別に印象が強い綺麗な青だ。
「青いひとみ……。!!も、もしかしてソルジャーなのか!あんた!!!」
嬉しそうな顔で金髪の少年に近付き見上げる。
目を輝かして見る少年の瞳を見て、金髪の少年は切なそうな表情で見下ろしていた。
「…この頃のあんたって、……少し蒼かったんだな…」
「??おれの目は蒼よりも水色に近いぞ?」
「……そうだな…」
キョトンとしている少年に目線を合わすようにしゃがみ込み、怪我をした所をそっと掴むとケアルの呪文を唱える。
少しの痛みが走るがそれは一瞬
みるみるうちに怪我をしたところが治っていた。
ぺちぺちと頬を叩いて痛くないのを確認すると感動して金髪の少年を見た。
その仕草に可愛くてつい金髪の少年が微笑んだ。
「あ、笑った!」
「…あんたの笑顔は変わってなかったからだよ」
「変わってない?どういうこ……」
話の最中だというのに金髪の少年は少年を抱き締めた。
何が起こったのか分からない少年は慌てたが、首筋に温かい雫が首筋に落ちてきたのだ。
金髪の少年の肩を見ると微かに震えていて抱き締める強さも増す。
なんとなく喋ってはいけないような感じがし、少年は黙って落ち着くのを待った。
すると金髪の少年はゆっくりと離れ、少年に眼が少し赤くなっていたがニコッと笑った。
「ごめんな。ほら鍛錬の続きをやれよ」
「あんた、行っちゃうのか??けがを治してくれてありがとな!!!」
ニカッと人なつっこい笑みをし、手をブンブンと両手で大袈裟に振る。
「………あんただけが…俺の英雄なんだからね…?------ザックス」
「え…?」
声を聞こえた感じがし後ろを振り返ってみると、いたはずの金髪の少年がいない代わりに小さな光が消えていくのを見た。
その光は儚くて切ない輝きをしていたが、何処からか強い光をしていたのだった------
END
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+あとがき+
はい!
今度はザックスの幼い頃の時にクラウドさんがパワレルしちゃいました!!(笑)
またもやぐちゃぐちゃな話にしてしまいすみません!!!(・ω・;)
これでパワレル話は終了ですかね…??
いやもう、ザックスとクラウドが幸せになれるならなんでもやりますね!!!!
これからもザックラを愛しますよ〜!(`・ω・´)キリッ
ではでは!!
お読みなって下さりありがとうございました!!!!ノシノシ
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