[携帯モード] [URL送信]
君がしあわせならそれで(ブン太と柳生)


「ねーきいてひろし」
「…なんですか?」
「俺ね、人の恋愛ごとの相談とか吐く程嫌なのね」
「はあ」
「愚痴愚痴うるっせーよ死ねば?ってなんのね」
「まあ丸井くんはかっこいいですからね」
「ありがと。ひろしも素敵だぜ!」
「………ありがとうございます」
「んでね、だから俺本当嫌なの、そーゆー話。さっくり告白でもなんでもして来いようぜーよタコ!ってなるの」

ひろしはぱちぱち瞬きして、そうですか、って言った。ちょっと悲しそうな顔をした。結論を急がなければならない。

(いそがなければならない!)

「ねえでもね、きいて、ひろし」
「聞いてますよ、ちゃんと」
「よかった。でも俺、おまえの相談ならいつでも受け付けるから、ね、いつでも相談しろよ、な!」
「………丸井くん……」
「だいっきらいな恋愛の相談でもね、ひろしのならちゃんと聞く。真面目に考える。真剣に慰める、ひろしんこと」
「ありがとうございます」

うれしいです、とひろしは笑った。笑って、じゃあ丸井くんのことを慰める役は私がします、と言った。やべえちょううれしい!

「ありがとう!まあね、俺はそんなん出来るくらいひろしがすきってことだよ」
「……すき、」
「うん。すきなやつにはしあわせになって欲しいだろぃ?」

笑うとひろしは眉尻を下げ、泣きそうな顔になって俺をみた。どうしたんだろう。うつ向いてごめんなさいと謝る。どうしたんだろう。




「ひろしどしたん?俺は別におまえがだれをすきでもいっこうに構わねーよ」




あきゅろす。
無料HPエムペ!