美輝が途方に暮れていると後ろからひとりの男性が歩いてきた。
名前は土方十四郎。
彼も銀魂高校の生徒だ。
(なんだアイツ?)
少し先には、迷子のようにオロオロしている女がいる。
しかも着ている制服からして銀魂高校の生徒らしい。
こんなとこで一体何を…。
そんなことよりもあんな奴今まで見たことがない。
新入生か?
いや、新入生ならとっくに学校で入学式の説明を受けているはず。
それにあれで高一は反則。
美人すぎだっつーの。
まあ、朝から面倒事は嫌だから無視して行くか。
よし 無視、決定。
そう思って女の横を通り過ぎようとした瞬間――…
「あっ…もしかして銀魂高校の人だったりしますか!?」
「うげ」
見事に声をかけられた。
しかも期待に満ちたように目をキラキラさせながら。
なんて運がない俺。
そういえば結野アナの占い最下位だった気がする。
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