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私は集英高校に通っていて、今年で三年目になるはずだった。


友達もたくさんいたし、彼氏とはこの前別れちゃったけど…好きな人もちゃんといた。


まぁそんな感じで私なりに高校生活をエンジョイしていたわけでして。



それなのに…



それなのにさぁ!



「今さら転校!?」



信じられないよ。


マミー… パピー…



私は泣き崩れる真似をして、悲劇のヒロインを演じた。



我ながら名演技。



なんてポジティブに考えたりしたけど、事態は一向に変わらず虚しさだけが残る。


こんなとき執事の一人や二人いてくれたらいいのになぁ。





「…よし!ウジウジするのはもう止めて、早く準備しよっと」



とりあえず地図に書かれている家に行ってみよう。


そうすれば、いろいろ教えてもらえるかもしれないし。



すぐに銀魂高校の制服と思われるものに着替えた。



「あ、セーラー服だ」



集英高校はブレザーなので見慣れない姿に少し緊張する。



「…意外と似合うかも!」



しかも何気に可愛くて少しテンションがあがった。





「お母さんの友達って、一体どんな人なんだろう?」



私は胸に不安を抱えながら静かな桜井家を出た――…。










別れと旅立ち
(でも、ちょっと楽しみ)











To be continued.090726

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