「よし!じゃあ早く支度して学校行かなきゃね」
ミツバさんが急かすように私たちに言った。
「え…今日行くんですか?」
「当たり前じゃない!だって今日は始業式よ?行かなきゃダメ」
「そうですぜ美輝。サボりなんてイケやせん」
「ですよね〜…ははっ」
「ほら美輝ちゃんっ」
すると総悟くんも痺れを切らしたのかミツバさんに続いて言った。
「早くしないと置いていきやすぜィ?」
「え、もしかして総悟くんと登校するの!?」
私が驚いて訊くと、
「当たり前だろィ」
と、普通に返されて何だか余計驚いた。
「じゃあ銀魂高校の場所わかるんですかィ?」
たしかに!
「全然わかんないっ」
「だろ?だったらとっとと行きまさァ」
そう言って玄関へ向かう総悟くん。
「ちょっ、待ってよー」
私はすぐに追いかけた。
そして、
「行ってきやす」
「行ってきます」
と同時に言った。
「いってらっしゃい」
ミツバさんの優しい笑顔に見送られて学校へ向かった。
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